[PICK UP MATCH]”創英スタイル”で横浜創英が県頂上決戦を制す! 全国高等学校総合体育大会 神奈川県決勝レビュー!

6月19日(日)、等々力陸上競技場で、全国高等学校総合体育大会 神奈川県決勝が行なわれた。決勝戦に駒を進めたのは横浜創英と慶應義塾の二校。

編集部| Photo by kawaguchi masakazu

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 そして今回、神奈川を制したサッカーのスタイルは試行錯誤を繰り返しから生まれたそうだ。「関東予選で負けときはサイドを縦に崩すことにこだわりすぎて、サイドを変えてからはやくそのサイドを攻略しようとやってきました」。ハーフタイムには厳しい言葉もかけたという。「『いつも通りにやれ』と言いましたね。選手からは『勝ちたい、勝ちたい』と焦って、『前へ、前へ』と急ぎすぎているように感じました。自分たちの組み立てが先で、その次に得点があって、最後に勝利があるので、そこを伝えましたね」と勝利をつかんだ要因の一端を明かす。

 最後に全国大会に向けて「前回は一勝もできていないので、とにかくまず一勝したい。我々は実力のあるチームではないので、大会中一つひとつ勝ち上がって成長することだと思います。関東予選も、インターハイ予選も、桐蔭であり、桐光がウチを成長させてくれたので。一戦一戦を見据えて、勝ち上がりながら成長したいと思います」と全国の舞台でも一つひとつ成長の階段を登っていく。

▼キャプテンに聞く一問一答 市原亮太選手コメント
――(優勝の)率直な気持ちは?
「全国へ行けたのは嬉しいですけど、創英はまだ神奈川県一位になったことがなかったので、切り替えて今日は絶対勝つと決めていました。一位でないと納得がいかなかったですし、同じ相手には二回負けたくなかったので、決勝の舞台、こんないい競技場でリベンジを果たせたのはよかったです」
――試合前はどんなところを意識しましたか? カタさがあったと監督は言っていましたが。
「前回、慶應に負けたときは自分たちのミスから失点してしまったので、最初はリスクをかけずにやっていこうと考えていました。ただなかなかリズムに乗れていませんでした。ハーフタイムに監督からはもっとしっかり『創英スタイル』を出していけといわれたので、ビビらずに、試合に入ることができました」
――後半、追加点がとれて、引きしめてやれましたか?
「僕はPKを外してしまったんですけど、守備陣は0点でおさえられて、攻撃陣が2得点を追加してくれたので、最高の試合だったと思います」
――今大会3試合続けてPKを外していると聞きましたが?
「練習するしかないですね(笑)。苦手意識はないんですが、入らなくて。決めてやろうという強い気持ちはあるんですが、(GKに)読まれました。外していいというわけではないのですが、(監督に)信頼されているのは嬉しいんですし、外した後はそれを取り返さないと、と頑張れた気がします」
――プレーを参考にしている選手は?
「ジェラール・ピケ(バナルセロナ)です。パスサッカーを主体としているチームのセンターバックはお手本になるので。もちろんディフェンスでセンターバックは守備が基本なんですけど、守っているだけのセンターバックではないので、攻撃面でも参考にしています」
――「創英スタイル」とは?
「いろんなチームがあるなかで、パスを主体に掲げるチームは全国でも少ないですし、先生の掲げるパスサッカーで全国を勝ちぬいてみたいです」
――全国で対戦したいチームは?
「東福岡など、できるだけ有名で強いところとやって倒していきたいですね」

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