プロ選手への道 ‐市立船橋・原輝綺、高宇洋、杉岡大暉の三選手に見る成長曲線‐

9月1日、市立船橋高校からサッカー部に所属している3選手のJリーグ内定が発表された。注目の3選手の個性とプロ入りまでの成長曲線を安藤隆人が綴る

安藤隆人| Photo by 村井詩都 Shidu Murai

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ボランチへのコンバートによって存在感を増した高宇洋

 杉岡、原と違って、彼は入学時から不動の存在となり、将来を嘱望される存在だった。トップ下として正確なラストパスや抜け出しからのシュートで攻撃の起点として、躍動感溢れるプレーを見せていた。

 しかし、2年の夏を過ぎるあたりから、徐々に大きく成長をした2人の後塵を拝すこととなった。Jクラブのスカウトが2人に注目する中、「プロに行きたい気持ちは誰よりも強いと思っています。でも、自分が今、そこのラインに達していないことも分かっています。だからこそ、絶対に興味を持ってもらえるように自分を伸ばしたい」と、気持ちが折れること無く努力を重ねた。

 3年からコンバートされたボランチで、「僕は派手な選手だと思っていたけど、そうでは無かった。地味にチームのためにバランスを取る。これが自分だと思った」と、献身的な守備とタイミングの良い攻撃参加に磨きがかかり、より相手にとって脅威となる存在となった。

 この変化がついにG大阪の目に留まり、J入りを掴みとった。

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