加藤弘也・井村早良・本山遊大、中京大中京の0トップ攻撃トリオが織りなす連動性

冬の選手権を目指すチームにも期待をしたくなるトリオが中京大中京にも存在する。3年生の加藤弘也と2年生コンビの井村早良、本山遊大

松尾祐希| Photo by 松尾祐希 Yuki Matsuo , 石倉利英 Toshihide Ishikura

スポンサーリンク

感覚が重なる3名のプレービジョン

TLM-east001

左から本山遊大、加藤弘也、井村早良

 スタートの陣形では右に本山、左に井村。そして中央に加藤が入るが、その動きは実に流動的。誰かが中央に入れば、代わりにサイドへと流れ、常にポジションを入れ替えながらゴールへと向かっていく。そのため重要になるのは彼らの意思疎通だ。「3人でやっている中で感覚的に息のあったプレーが出来る」と加藤が話す。近しいプレービジョンを描いているからこそ、彼らは常にいい距離間でプレーが出来ているのは間違いない。

 11日のプリンスリーグ東海・藤枝明誠戦でも不発ではあったものの、彼らのコンビネーションでゴールへと迫るシーンがあった。フィニッシュの精度さえ改善出来れば、十分に全国で得点を量産出来るはずだ。

 彼らはドリブルでの崩しやラストパスの精度で勝負が出来るタイプのアタッカーの3人が揃った今年の中京大中京。本山と井村の2年生コンビは上手く攻撃を仕掛けられていると、「目が合うと笑いも出てしまう」(井村)こともある。彼らが前線で楽しげな表情を見せているのであれば、攻撃が噛み合っているという何よりの証拠だろう。

 9月19日(月・祝)、愛知県の全国高校サッカー選手権大会の抽選会が実施され組合せが決定する。これから始まる選手権予選で彼らの多くの笑顔が見られたのであれば、中京大中京は本大会への切符を手にしているはずだ。

1 2
PAGE TOP ↑