体調不良で練習欠席の久保。小林と瀬畠の負傷離脱。世界で戦うU-16日本代表が獲るべき「アジア王者」という絶対条件

U-17W杯出場権を獲得したU-16日本代表だが、大会はまだ続く。負傷離脱者を抱え、アジア王者を目指すチーム。今後世界で戦う彼らが乗り越えるべき課題とは何か。

元川悦子| Photo by 元川悦子 Etsuko Motokawa

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■外国記者からも賞賛される平川怜に満足は一切なし

U-16日本代表のMF平川怜
Photo by 元川悦子 Etsuko Motokawa

 指揮官は力強い指示を選手たちにおくり、メンバーも声に熱心に耳を傾けていた。アジア予選突破後も余韻を引きずることなく、気の緩みは全く感じられなかった。前日死闘を演じた面々もすでに気持ちを切り替える。

 UAE戦で森山監督から「質的に一番よかった」と褒められた右サイドバックの喜田陽(C大阪U-18)は「相手の10番、11番を抑えられたのは狙い通り。右サイドバックを中学1年生の時にやっていました。当時インターセプトをよく狙っていたので、それを思い出してやりました」と自身のパフォーマンスに手ごたえをのぞかせたうえで、「アジアで優勝して、さらに自信をつけて、そこからW杯の舞台に立てたらいいと思います」と来年にむけて強い意欲を口にした。

 準々決勝で「注目されている久保よりも輝きを放ち、この試合のベストプレーヤーにふさわしかった」と外国人記者から賞賛された平川怜(FC東京U-18)もここまでの活躍に物足りなさを感じている様子だ。

「(評価されて)嬉しいことは嬉しいんですけど、自分もまだまだこんなもんじゃないというか、そういうのを示したいので、準決勝でももっと躍動したいなと思います。昨日の試合では攻撃に関わる回数っていうのが少なかった。チームの状況もあったんですけど、攻撃にもっと関わって、アシストやゴールというところも出していきたいと思います」と自身の活躍に満足することは一切ない。

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