【ユースプレーヤー成長記】 日大藤沢を決意した監督と父親からの言葉。1年生ボランチ・梶山かえでの選択

第93回選手権で全国3位の日大藤沢。今年も県三回戦まで駆け上がった。チームでボランチを託された1年生の梶山かえで。彼の成長を追いかけた

山本浩之| Photo by 山本浩之 Hiroyuki Yamamoto , JFC FUTURO(写真提供)|シリーズ:ユースプレーヤー成長記

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■日大藤沢に決めた監督と父親からの言葉

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Photo by 山本浩之 Hiroyuki Yamamoto

 梶山にとって、高校サッカーは夢のひとつだった。進学先に日大藤沢を選んだのは練習環境の良さが魅力だったが、それ以上に佐藤監督にかけられた言葉に惹かれた。

「監督から『ともに全国制覇しよう。そのためには君の力が必要だ』みたいなことを言ってもらったんです。自分のプレーの特徴もすごい分かってくれていました。ジュニアユースのときに何回か観に来てくれていたんです。それで日大藤沢で全国を目指したいと思いました」

 夢を実現するための進路の選択には、強豪校、指導者、練習環境は重要なファクターだった。そして父親の一言が大きく背中を押してくれた。

「自分が行きたいところに進めって『道は自分で決めていいから、俺たちは支えるだけだから』って言ってくれました。すごい感謝しています」
 
 1年生の梶山にとって今後の成長は楽しみだが、選手層の厚い日大藤沢では、決してレギュラーは確約されたものではない。日大藤沢・佐藤監督は学年に関係なく全員が競争してチームを作り上げていく方針で指導する。

「今こうして下級生を起用しているのも実力勝負だからです。当然、3年生は『俺たちが!』との意識が強いのでレギュラーは多いのですが、それに勝る1年生や2年生がいたら分かりません。逆に今出ている1年生、2年生も油断できません。次は誰が出るかは分からないですね。そこは実力勝負です」

 そういえば、中学生になって横浜F・マリノスのジュニアユースに進んだとき、スタートから試合に出場することのできなかった時期が梶山にはあったそうだ。

「それでも腐らずに、自分をコントロールしながら、やるべきことをきちんとやってきた。それが彼の一番大きな才能でしょうね」と教えてくれたFUTUROの鈴木代表。話しの最後に梶山かえでにこんなエールを送った。

「かえでのサッカー人生は、まだまだこれからです。今やっていることを継続していくことが将来に繋がっていくんじゃないかと思います。これから困難なこともあるかもしれないけれど、きちんと続けていくことを大事にしてもらいたいですね」

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