【TEAM FOCUS】目標のベスト4へ。ケガに泣いてきた検見川の主将・平田祐志がチームのために放った決勝弾
10日(月・祝)、高校サッカー選手権千葉県大会一回戦の最終実施日。最後に二回戦進出を決めたのは検見川だった
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先制ゴールを決めた11番・滝村宝
自分の武器で勝負して結果を証明した11番・滝村宝
もともとは県リーグ4部にいた検見川だったが、水庫監督の赴任をきかっけに、1年で4部から3部、3部から2部に昇格。2年かけて2部を通りぬけ、今年1部に這い上がった。昨年の選手たちが1部昇格を決めた時、今年の選手たちは「来年はやばい」と言葉をこぼしたそうだ。しかしそんな心配をよそに、指揮官の目に映った今季の戦いは悲観するものではなかった。「一部で負けてこそいるけれども、圧倒的にやられた試合はなかった。八千代や明徳、ジェフとそこそこ戦えたんです」
そんな彼らは戦うごとに自信を胸に結果を出していく。この試合でもそう。
滝村の先制ゴールは公式戦での初ゴール。「大事な場面で外すことが多く、1試合で1チャンスくらいはあったけれど、いつも外していました。今日は絶対逃さないという気持ちでやりました」。ヘディングとスピードが自慢のFWは、この試合で自分の武器で勝負して結果が出せることを証明した。
さらにチームに勝ちを引きよせたのは主将の平田。彼は過去に半月板損傷、後十字靭帯を伸ばすという二度のケガにより、これまで半年以上はサッカーができない日々を経験してきた。
「一回目は1年生の夏頃。二回目は2年生12月。自分たちの代が中心になったとき、保存療法で筋肉をテーピングでガチガチに固めて無理やりやっていました。ただ半月板と靱帯の影響が腰にも出て、最初はレギュラーでしたが、試合の途中で痛くなることもあって、そこからレギュラーを外れて、今回久しぶりのスタメンです」
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