磐田加入の昌平・MF針谷岳晃「J1出場は先を越す」、広島加入の松本泰志に対抗心

埼玉の昌平高から、2人のプロ選手が誕生した。松本泰志選手に続き、針谷岳晃選手がジュビロ磐田に加入内定、同校で記者会見に臨んだ。

平野貴也| Photo by Editor

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■チャレンジャー精神で挑む選手権

 夏に入れ替わるようにして松本がトップチームに入ると、メンバーに定着。2014年、チームとして初めて全国高校選手権の出場権を獲得した際、松本はすでに主力の地位を確立していた。針谷は「アイツがケガしたときにオレが出ていて、今度はオレがケガをして。ケガから戻ってきたら、アイツにポジションを取られていましたよ」と苦笑いを浮かべた。

 互いに認め合い、競争して来た仲だ。針谷の会見後には、ともに入団が決まったチームのユニフォームを着てツーショット写真に収まった。松本は「今日の会見を見て、今は仲間だけど、来年はライバルになるんだなと実感した。切磋琢磨していければいい。試合には、絶対に先に出たい」と話し、針谷も「昌平高初のプロ内定は松本に取られてしまったので、昌平高出身のJ1初出場は自分が飾りたい」と対抗心を示した。

 来季以降は、プロの世界での飛躍が期待される。しかし、その前に2人が夢見る日本一への挑戦がある。月末に県予選の初戦を迎える高校選手権だ。針谷が「互いに特徴が分かっているから、いちいち見なくてもパスを出せる」と話す連係は、パスワークを基盤とする昌平高の攻撃の軸となっている。

 高校総体の全国4強でプロ内定選手2人を擁するとなれば、最大級のマークをされることは間違いないが、針谷は「受けて立たないで、チャレンジャー精神でやりたい」とあくまでも日本一への挑戦であることを強調した。全国大会での躍進、プロチームでの練習、年代別代表と夏の大きな変化を経て、プロ入りが決まり、あとは高校生活最後の挑戦に挑むだけだ。将来の磐田や代表の中心となる選手の片鱗を見せられるか、注目だ。

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