夏から積み上げてきたものとは何か、選手権三回戦で夏の埼玉県優勝校・昌平が登場。

第95回高校サッカー選手権埼玉大会の三回戦が今週末に開催される。いよいよ夏の王者・昌平高が出場する

編集部| Photo by 西田泰輔 Taisuke nishida , 松尾祐希 Yuki Matsuo , 編集部 Editor

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躍進のベースになった守備

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全国高校総体の大会優秀選手に選ばれたGK緑川光輝

 ただ昌平の躍進を支えたのは彼らだけではない。夏の全国の舞台ではともに3得点の針谷と松本が活躍したが、チームトップの4得点を挙げたのがストライカーのFW本間椋だった。攻撃的な特徴がフォーカスされがちだが、彼らの躍進のベースになったのが守備だ。

「(インハイでは)我々は攻撃的ところではなくて、失点0ベースでという話をしながら戦ってきました。そのベースの上に、得点の獲りどころを大切にしながらやっていました」と指揮官が話すように、こうした前線の3選手と並び立ち、大会優秀選手となったGK緑川光輝、同じくDF石井優輝。さらに中盤では果敢にボールを奪える主将・MF新垣理生、サイドに運動量豊富なDF塩野碧斗など、守備の側面でも総合力を備える。

 そんな彼らも夏の全国の舞台では優勝した市立船橋と対戦して惜敗。そこからさらにトレーニングを積み上げてきたという。

「夏に色んな経験をさせてもらい、強豪校と対戦した。そこでやれる部分をちゃんと自分たちで理解しながらできた部分があった。(チームとして)何かを大きく変えてやるような状況だったわけではなく、精度・質にこだわってやってきました。トレーニングでは常に繊細なパスの運び方、パスの精度ひとつ、強さひとつ、方向性ひとつ、より細かいところを意識してきました。その積み重ねを発揮できればとは思っています」(藤島監督)

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