【U-19日本代表】交代までSB藤谷壮が走り続けた90分間

カタール戦でスタメンを勝ち取った藤谷壮。サイドを疾走したSBは延長前半で交代した。決勝で彼が感じたこととは何か。

安藤隆人| Photo by Editor

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走り続けた90分

「前半から飛ばしすぎたというか、どうしても勝ちたい気持ちが前に出過ぎてしまって、ペース配分をあまり考えられなかった。90分で勝ち切りたかったけど、延長戦になって体力が持たなかった」

 延長前半4分、藤谷は交代を告げられた。それまで効果的な働きを見せていながら、無念の途中交代。これが冒頭の彼の反省の弁に現れていた。

「僕の交代枠を前の選手で使えたら、延長戦で勝てたチャンスもあったかもしれない。そこは自分の責任だと思っています」

 この悔しさを晴らす機会はいくらでもある。まずは所属する神戸で力を磨き、来年、韓国で開催されるU-20W杯で、延長に入っても落ちない運動量を駆使して、チームの勝利の瞬間までピッチに立ち続けられるように。

「もっと成長しないといけない。全力のダッシュでの守備やアップダウンをもっと強化して、信頼されるサイドバックになりたい」

 決意を固めた彼はバーレーンの地で大きな飛躍を誓った。

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