【高校サッカー選手権:宮城】”最弱世代”の名を払拭する3連覇!聖和学園の現主将・DF小倉滉太と前主将・FW西堀駿太の思い

3年連続4回目の県大会優勝を決めた聖和学園。ドリブルを武器に注目を集めるチームスタイルのなかで、選手たちがここまでに抱えてきた思いとは。

小林健志| Photo by 小林健志 Takeshi Kobayashi

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■自分たちのサッカーを見直していこう

負傷から復帰し、今は途中出場が多い前キャプテンFW西堀駿太
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 ちょうどその頃加見成司監督からは「勝つことばかりを考えず、自分たちのサッカーを見直していこう」という話を選手たちが受けた。「聖和らしくパスに逃げずにドリブルを仕掛ける」。

 選手たちの意思統一が今一度図られた。そうして迎えた6月中旬の東北高校サッカー選手権大会では1回戦で青森山田に勝利することができた。「すごくコミュニケーションが取れて共通意識もあって一番楽しい試合でした。あれがきっかけになりました。やってきたことが自信に変わりました」この試合を境にチームの雰囲気は一変する。

 東北高校サッカー選手権大会は初優勝。プリンスリーグ東北も後半は内容が向上し、勝てる試合が増えてきた。ドリブルで仕掛ける場面もどんどん増えていった。

 そんな中西堀も負傷から復帰するが、離脱中にFW大八木隆斗(3年)が成長を遂げ、1トップのレギュラーに定着。西堀は途中出場が続く形となった。それでもチーム一の技術を誇り、攻撃にアクセントをつけられる西堀が入ると自然とボールが集まる。選手権県大会決勝でも途中出場すると、ゴールこそ奪えなかったが何度も決定機を作り出した。

6月西堀からキャプテンを受け継いだDF小倉滉太。チームの雰囲気を明るくし、チーム状態の向上に大きく貢献した
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