【TEAM FOCUS】桐光学園が王者奪還へ。全国での悔しさを抱えて、2年連続10度目の優勝をかけた戦いに臨む

11月5日(土)、第95回全国高校サッカー選手権神奈川大会の準決勝。桐光学園が3-0で座間を破り決勝進出を決めた

編集部| Photo by Editor

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■消えない全国大会で味わった悔しさ

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決勝進出を決め喜ぶ桐光学園の選手たち

 厳しく気持ちを緩めない理由は苦い過去があるからに他ならない。昨年度の選手権全国大会の舞台では青森山田との一戦で2点のリードから同点に追いつかれ、PK戦で涙を呑んだ。鈴木監督は敗戦を教訓に選手たちに勝利の哲学を伝えてきた。

「うちは去年2-0から2-2に追いつかれた過去があります。どんな相手でも3点目を狙ってしとめにいくことを1年間にわたり強調してきました。彼らが自主的にギアチェンジを意識するとともに、僕が彼らの背中を押すことが大事。それこそ夢の中に出てくるくらいに言ってきました。選手同士でもその話をしていましたが、僕もさらに今回のハーフタイムで伝えました」

 神奈川の伝統校はそれほどまでに油断を捨て去るための期間を費やしてきた。そして、この試合には昨年を経験したOB・小川航基(ジュビロ磐田)の姿もあった。

 先日、AFCU-19アジア選手権の優勝に貢献した小川は「前(プリンスリーグの川崎フロンターレ戦)観たときよりも断然良くなっていた」と称賛するとともに、選手たちにこんなエールをおくったという。「トーナメント戦をどんどん勝ち上がるには勢いが大事。だからこそチームの雰囲気がいかに大事なのかを伝えました。U-19でもそれが一番大事だった」と、同校で成長したU-19日本代表のエースは一発勝負での雰囲気づくりの必要性を説く。

 連綿と続く歴史のなかで、桐光学園は神奈川最多の過去9度にわたり大会を制してきた。昨年度、大舞台で味わった悔しさを払拭するには再び全国の舞台に駆け上がり、勝ち続ける他にない。全国の借りを全国で返すために、再び名門校は神奈川王者の奪還に臨む。

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