【TEAM FOCUS】たどり着いた地元の大舞台。2年連続3回目の全国にむかう駒澤大高

第95回全国高校サッカー選手権東京大会決勝が12日(土)に開催される。決勝までたどり着いた駒澤大高。決勝にかける思いとは何か。

編集部| Photo by Editor

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■全国大会で返したい思い

komazawa

先制ゴールを決めた7番・西田直也

 後半に入り、東京朝鮮の攻撃を受けながらもゴール前では集中力を保ちながら、身体をよせてそれを封じる。攻撃に焦れることなく耐えてむかえた66分、セットプレーからの流れでつないだボールを「ゴール前で落ち着いて決めるだけでした」と主将・高橋がゴール。

 昨年の都予選で1学年上の竹上有祥が、ゴール後にパフォーマンスした“でんぐり返し”を踏襲したと言う高橋が「僕ももしゴールを決められたら、と竹上さんと約束していたのでできて嬉しかった」と昨年を思い起こさせる一発が決まり、さらに75分、大野祥司監督が「新チームが発足してすぐに練習試合やったときに長井がよかった。そのイメージもあって、昨日の調子が良かったので先発に入れました」という好調の9番・長井が決めて4-0。決勝の舞台へと駆け上がった。

 全国までは、あとは一勝となった。今年の学年には、昨年度の全国大会を経験するものが多く残る。その一人である主将・高橋は「昨年の全国では何もできなかったという思いがあります」と言う。そして1年生ながらに出場していた西田もこう続く。「昨年、自分も出場させてもらって、正直まだ選手権では納得いくプレーはできていない。借りを返すためにも全国にいきたい」

 一見大差の勝利ながら、まだ大野監督は次の相手である東京屈指のタイトル保持者である帝京についての印象を話してくれた。

「ここで終わりじゃない。帝京は夏以降、相当良くなってきています。リーグ戦とはまた違い、完全な昔の選手権モードの帝京になっている。試合映像もみていましたが、それを通してでも1対1は魂をみせていた。試合は魂のぶつかり合いになる」と警戒を欠くことはない。

 全国の舞台は目前だ。けれども本当の勝負はここからなのだ。2年連続3回目の出場にむけて、89回大会の決勝で対戦した同じ相手。東京Bブロックファイナル、ホーム・駒沢陸上競技場で彼らはどのような戦いをみせるのか。注目である。

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