【高校サッカー選手権:愛媛】試合を決めたのはたった2人の3年生・稲井雄大と串部太一、松山北が2年ぶり5回目の選手権出場!

12日(土)、第95回全国高校サッカー選手権愛媛県大会決勝戦が行われ、松山北が2年ぶり5回目の全国大会出場を決めた

寺下友徳| Photo by 寺下友徳 Tomonori Terashita

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しぶとく守って、少ないチャンスで決めきる

 しかし、松山北はこの劣勢の流れを一変させる。主役はたった2人だけ残った3年生であった。後半32分、左CKから途中出場のMF友近圭貴(2年)が落としたボールに反応したのは「常に声を出しながらやってきたが、足がつっていて、このCKが終わったら交代を申し出るつもりだった」FW串部太一。最後の一撃がU-16日本代表GK伊藤元太(1年)が守る松山工ゴールを破った。

 試合は後半35分に松山工がボランチ大木秀仁(3年)のゴールで追い付き、延長戦に突入。そして10分ハーフの延長戦前半アディショナルタイム、カウンターから友近のパスに抜け出したのはこれまで左サイドで攻守に奮闘していた松山北3年生MF稲井雄大。

「(渡部晃久)監督、コーチ、引退した3年生、応援してくれた選手たち、マネジャー、松山北にかかわってくれたすべての人たちに感謝する」魂のシュートがゴールネットを揺らし、延長後半5分に三宅がダメ押しゴール。これで約半年のストーリーは決した。

 これで2年ぶり5回目の全国大会へ挑むことになった松山北。彼らには「しぶとく守って、少ないチャンスで決めきる」(渡部監督)スタイルを出し切っての健闘を祈ると同時に、松山工をはじめとする参加43校の想いも背負っての全力プレーを期待したい。

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