【高校サッカー選手権:千葉】伝統の一戦の勝者は市立船橋か、流経大柏か。全国行きをかけた4年連続の同一カード決勝

今年でこのカードになるのは4年連続となる伝統の一戦。流通経済大柏と市立船橋が県予選で対戦する

編集部| Photo by Photo by 清水啓介 Keisuke Shimizu(L・SPORTS PHOTO)

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県の高校サッカーをけん引する“ダービーマッチ”

 そして第84回大会で流通経済大柏が県で初優勝したが、それ以前には市立船橋が15回の優勝を果たしており、うち4連覇が三度ある。伝統校の一角である八千代は長年に渡る千葉屈指の名門ながら準決勝で涙を呑んだ。それだけファイナルに進出するのは険しく遠い。そしてファイナルまで確実に登りつめるのが全国を制してきた二校であり、その戦いは千葉県の高校サッカーをけん引する“ダービーマッチ”と言える。

 両者のサッカーもまた対照的だ。流通経済大柏はプレッシングを持ち味として相手の動きを封じ、その早いテンポのままパスをつないでゴールへと迫る。上背はないものの、それを補うだけの機動力のある本田憲弥や宮本優太、関大和といった中盤がチームを支える。さらに劣勢の場面にも、攻撃をはね返す守備陣、GK西村紘一、DF関川郁万や鈴木蓮など高さとパワーのある選手が揃う。

 一方の市立船橋も後方にチームの中心である2枚CB、主将・杉岡大暉と原輝綺が相手の攻撃を真っ向から受けるとともにしっかりとボールを奪いきれるだけでなく、さらにこの二人が攻め上がることで攻撃もはじまる。中盤で金子大毅が守備の中核を担い、高宇洋が流動的なボランチとしてチームをコントロールする。さらに両サイドバックの杉山弾斗や真瀬拓海、野本幸太などが高い位置まで侵入するなど、メンバーによる多彩な引き出しが備わっているのが特徴だ。

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