圧倒的な強さでインハイを制覇、夏の王者は市船に決定!

市立船橋の強さを改めて、思い知らされた大会だった。流通経済大柏との決勝戦では相手のプレスを搔い潜るも前線に人数を掛け切れず、前後半通じて放ったシュートは6本

松尾祐希| Photo by Photo by 村井詩都 Shidu Murai

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市立船橋の強さをあらためて思い知らされた大会

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決勝まで出場屈指の強さで勝ち上がった市立船橋 Photo by Shidu Murai

 市立船橋の強さを改めて、思い知らされた大会だった。流通経済大柏との決勝戦では相手のプレスを搔い潜るも前線に人数を掛け切れず、前後半通じて放ったシュートは6本。特に前半終了間際にFW村上弘有が先制点を奪って以降は、相手の攻勢を耐え凌ぐ展開が続いた。それでも、勝ち切れたのは「悪いなりにも(勝ち続ける)結果を取れたことで、勝負強さを身に付けた」(朝岡隆蔵監督)からだ。

 今大会で市立船橋が喫した失点は準々決勝で瀬戸内に与えたPKでの1点のみ。そして、準々決勝以降は全て1点差というところからも、いかに耐えながら相手を仕留めていたが分かる。元来、「堅守の市船」はチームの基礎を作った布啓一郎元監督時代の代名詞だった。

 しかし、11年に就任した朝岡監督は、「流経に太刀打ち出来ないと思って、(攻撃的なチームに)進化させてきた」

 2013年度には2−4−4と3−4−3という攻撃的なシステムを使い分け、総体制覇を成し遂げている。ただ、いつの世代にも勝負強さという伝統がチームのDNAとしてあることを忘れてはならない。

「毎年選手が代わる中で、ちゃんと成長してきている。ちゃんと去年の財産も積み上げていた」と指揮官。

 昨年度の全国総体決勝・東福岡戦ではアディショナルタイムに試合を振り出しに戻しながらPK戦の末に敗戦した。

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