【高校サッカー選手権:福島】スコアラー・加野赳瑠と渡部公平が真価を発揮、尚志が3年連続8回目の優勝
11月5日(土)、郡山西部サッカー場で福島県大会決勝が行われ、3年連続8回目の優勝をねらう尚志高校が王者の力を見せつけた
スポンサーリンク3年連続8回目の優勝を果たした尚志
Photo by 岡崎直哉 Naoya Okazaki (ふくしまスポーツネットワーク)
11月5日(土)、郡山西部サッカー場で福島県大会決勝が行われ、3年連続8回目の優勝をねらう尚志が王者の力を見せつけた。
14年ぶりの優勝をめざす郡山高校相手に開始4分に先制した。トップ下の10番・加野赳瑠(2年)がゴール前で短いパスを受けると素早いターンから右足を振りぬき強烈なシュートを放った。プリンスリーグ東北では得点ランキング5位ながら今大会無得点だった加野。仲村浩二監督から「お前が決めてこい」と激励された加野が本来の輝きを見せた。
先制点で優位に立った尚志は前半30分、エースFW渡部公平(3年)がコーナーキック(以下、CK)から自軍のヘッドであがったボールにすかさず反応、難しいコースから右のサイドネットに豪快なボレーシュートを決めた。プリンスリーグ東北で今年18点をあげた得点王の4試合連続ゴールでチームを優勝にぐっと引き寄せた。
2-0のまま後半に入っても得意なパスをつなぐ尚志が試合を支配する。何とか1点をあげムードを変えたい郡山は前半下がり気味だった中盤を思い切って押し上げ、早いパス回しで尚志ゴールまで攻め込む。
しかし4試合無失点と鉄壁の守備を誇る尚志の守備陣が郡山の攻撃の芽を摘む。GK堀江亮博(3年)とDF和田大樹(3年)を中心に身を挺した固い守備で郡山に得点を与えない。
後半両チームとも得点がないまま終盤へ。「3点取るまで安心しない」を合言葉にしてきた尚志は残り3分、CKからゴール前で途中出場の長身FW井上真冬(3年)がヘッディングシュートを放つ。それでも郡山のGK齋藤優太(3年)がファインセーブし追加点は惜しくも阻まれた。試合はそのまま2-0で尚志が郡山を下した。
3連覇の尚志はこの冬8回目の全国に挑む。「福島県代表として絶対に優勝したい」と意気込む仲村監督。プリンスリーグ東北で2位の実力を持って、平成23年以来のベスト4、そして悲願の初優勝をめざす。