第21回波崎ユースカップは流経大柏の優勝で幕を閉じる!

第21回~毎日新聞社杯争奪~波崎ユースカップ(主催:㈱毎日コムネット)が12月25日(日)~29日(木)の5日間、全国125チームによって繰り広げられた

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波崎ユースカップ

 第21回~毎日新聞社杯争奪~波崎ユースカップ(主催:㈱毎日コムネット)が12月25日(日)~29日(木)の5日間、全国125チームによって繰り広げられた。

 カテゴリーⅠの決勝戦は、3年ぶり3回目の優勝を狙う流通経済大学付属柏高校と2回目の出場で初優勝を狙う東福岡高校のカードとなった。流通経済大学付属柏高校は予選7試合で2失点と、徹底したプレスと守備で決勝まで勝ち上がってきた。一方、東福岡高校は予選第一試合目に尚志高校に敗れたものの、高い個人能力と組織力で立て直しを図りその後の試合をすべてものにして決勝まで勝ち上がった。

 試合開始20分過ぎまでは、お互いの素早いプレスと攻守の切り替えにより、一進一退の展開が続き、ゴール前での決定的シーンが生まれない。そんな展開の中、流通経済大学付属柏高校の左サイドMFの宮寺優斗の個人技が光り、徐々に東福岡高校のゴール前へ迫るようになってきた。対する東福岡高校も体を張った守備でゴールを死守。そこからカウンターでチャンスを迎えるもゴールまでは奪えず、スコアレスドローで前半を終えた。

 前半は互いのプライドをかけ、緊張感の高い好ゲームだった。後半は流通経済大学付属柏高校の右サイドからの攻撃が機能しはじめ、右サイドのDF田中航太郎とMF三本木達哉の連携から何度かチャンスを迎える。後半10分にはその三本木達哉が抜け出し強烈なシュートを放つが、東福岡高校GKの木村幹のファインセーブにより、ゴールネットをゆらすことが出来なかった。

 更にプレスを強める流通経済大学付属柏高校が立て続けにチャンスを迎え、後半15分にはゴールまで25mの距離からのFKを左部開斗が右足で狙うが、ゴールポストをかすめた。後半25分には流通経済大学付属柏高校の宮寺優斗が抜け出しゴールキーパーと1対1の場面を迎えるが、シュートはまたもゴールバーに嫌われた。

 後半30分過ぎ、それまで耐え忍んでいた東福岡高校が立て続けにチャンスを迎える。左サイドの垣見亮介が個人技でサイドを崩し、ゴール前でフリーになった屋部憲四郎がシュートを放つがミートせず、均衡を破ることができなかった。

 その後は互いの集中した守備が光り、スコアレスのままタイムアップ。試合は10分ハーフの延長戦に突入した。延長前半の立ち上がりは東福岡高校がペースを掴み、中西翔馬が右サイドを突破、決定的場面を迎えるが放ったシュートはクロスバーを越えた。

 このまま、延長前半が終了すると思われたが、流通経済大学付属柏高校は左サイドに流れていたFWの岡田信哉がディフェンダーを引き付け、ゴール前でフリーになっていた金澤哲流へボールを送ると、それを冷静に右足でゴールに流し込み、ついに試合の均衡が崩れた。

 延長後半は東福岡高校が猛烈な攻撃をしかけるが、流通経済大学付属柏高校の予選から築いた組織的な守備を崩すことができず、このまま1-0でタイムアップ。東西を代表するチームの戦いは、流通経済大学付属柏高校が3年ぶり3回目の優勝で幕を閉じた。

 5日間の長い戦いの中で1試合ごとに成長を遂げた選手たち。今大会参加されたチームの今後の活躍が楽しみである。

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