【高校サッカー選手権】王者に挑む大阪代表・東海大仰星の力とは何か。信頼がつないだゴール
3日(火)、大阪代表の東海大仰星が準々決勝進出を決めた。次なる相手は昨年度王者の東福岡である。二回戦の試合をもとに同校の全員サッカーをひも解いていく
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■リハビリの末の選手権の登録メンバー入り
試合中は大怪我だとは思っておらず、その後の検査でレントゲンを撮っても骨折は見つからなかった。それでも痛みは続き、数日後に改めてMRIを受けたところ、右足に亀裂骨折が見つかった。そこからは苦しいリハビリの日々が続く。
選手権までに残された時間は2ヶ月。大阪予選の期間中も、終わった後も、他の選手達はメンバー入りに向けてアピールを続けている。短期間で成長し、一気に台頭してきた選手もいる。それでも松山は焦らなかった。
「自分でも早く出たいというのはあったんですけど、思い切りプレーしたいのでしっかり治そうと思っていました。みんなを信じていたので」
松山の思いも伝わり、東海大仰星は無事大阪予選を制して選手権出場権を勝ち取った。そして骨折が癒えた松山も12月初旬にチームへ戻り、復帰を果たす。弛まぬ努力で選手権の登録メンバー入りを果たし、チームを窮地から救うアシストも記録した。
中務雅之監督も「日頃の彼の人間性だったり、そいいう部分がああいったゲームに出したいという思いに駆られた。最後のアシストにも繋がった」と松山の日々の努力を高く評価する。