[PICK UP MATCH]両校合わせて37シュート9ゴール、昌平・佐相壱明の一発で乱打戦に終止符!全国高等学校総合体育大会埼玉県決勝レポート

6月22日、NACK5スタジアム大宮で平成28年全国高等学校総合体育大会埼玉県決勝が開催された。

編集部| Photo by kawaguchi masakazu

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 ハーフタイムでともに選手を交代。聖望は岡本とキーアンソニーカズに代えて、18番・河野陸と19番・山村絋太を入れ、昌平は新垣に代えて5番・秋元星人を入れた。

 後半のスコアを動かしたのは聖望。右サイドから山村が蹴り込んだクロスに8番・糟谷雄介がクロスバーに当てながらも決めて4-2とした。昌平も得点機会をつくるものの、前半のようにはいかず得点が止まる。そんななかでむかえた後半65分にはトリッキーなセットプレーから得点が生まれる。右サイドでコーナーキックを獲得した8番・糟谷からゴール前にはボールを入れず、中央後方にグラウンダーでパスを送った。これに3番・陸田瑛星がシュート体勢に入りながらスルーを選択。最後は4番・伊坂真人が右足で思いきりゴールへと蹴り込んで1点差に詰め寄る。さらに76分には聖望がPKを獲得。これを10番・高木が蹴り込んで試合を同点とした。

 試合は延長戦に突入しても互いに1点を狙い続ける展開。しかし延長前半は無得点で延長後半をむかえた。ここで気迫をみせたのは昌平。延長後半に入り、攻め続けると、相手ゴールエリア付近で松本から左サイドの15番・塩野碧斗にパスがわたりニアに放たれたクロスボールは、途中出場の18番・佐相壱明のもとへ。「でたら自分がゲームを決めてやろうと思っていた」という佐相が、身体を伸ばすようにヘディングで当てたボールは、コースを変えてゴールへと吸い込まれていく。土壇場で流れのなかから得点を奪った昌平が5-4のまま勝ちきり、埼玉県大会の初優勝を手にした。

 優勝した昌平だったが、選手から出る言葉は今後にむけて課題を残すものが多かった。
「こんな不甲斐ない試合でチームみんなの士気はあまり上がらなかったです。ただ勝ちきって、優勝できたことは全国につながると思いますので頑張っていきたい」と本間。キャプテン・新垣も「主導権を握って得点をとれているのは大きい。前半の守備のところハマっていたと思いますが、いまのままでは全国では勝てないし、上位は狙えません。三失点はいただけないですね」と手ごたえよりも反省を口にした。

 全国大会までの短い期間に昌平はどのように進化するのか。埼玉県を制した代表校の一角として日本一に勝ち上がるべく、2016年の夏をむかえる。

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