埼玉県代表の聖望学園の選手たち Photo by Kiyotaka Kasai

　インターハイ初出場の聖望学園が、徳島県の古豪・徳島市立に対して、どんな戦いを見せてくれるのか。そんな期待感は現実のものとなった。立ち上がりから、3トップが相手DFにプレスをかけ、高い位置でボールを奪いチャンス作ろうとする聖望学園。しかし最初に決定的なチャンスを作ったのは徳島市立だった。

　前半10分DFの背後にロングパスが通り、GKと一対一になる。しかし、GKがブロックし、得点を許さない。前半18分も、左クロスからGKのいないゴールにシュートするが、聖望学園がクリアする。

　先制点は聖望学園だった。前半23分右サイドFW山村のドリブル突破から逆サイドにクロスを放ち、これを左のスリートップの一角・河野陸選手がヘディングシュートを決める。

　その後の前半28分。聖望学園は、右サイドから7番・高橋龍也選手がドリブルで突破してシュートを放つ。ボールは相手に当たりコースを変え、そのままオウンゴールとなり、追加点をあげた。聖望学園は前半を2-0で折り返す。

　後半は、徳島市立が猛攻をしかけてくる。何度かの決定機を作るものの聖望学園の身体を張った粘り強い守備で得点できない。

　そして後半41分。聖望学園は右サイドでパスカットからスルーパスが出ると、反応した13番・山村紘太選手がGKと一対一になり、冷静にシュートを決めて3-0とした。