横浜創英イレブンの歓喜、住田智樹と高橋祐飛のゴールで全国でまず1勝!

3年ぶり14回目の出場を果たした那覇西と、同じく3年ぶりで2回目の出場となった創英の対戦

編集部| Photo by Masakazu Kawaguchi

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先制点に歓喜する横浜創英イレブン Photo by Masakazu Kawaguchi

 7月27日(水)、平成28年度全国高等学校総合体育大会(インハイ)の一回戦、横浜創英(創英)対那覇西の試合が広島広域公園第一球技場で開催された。3年ぶり14回目の出場を果たした那覇西と、同じく3年ぶりで2回目の出場となった創英の対戦。試合は開始から緊張感にあふれた試合となった。
  立ち上がりは、那覇西が勢いよくゴールに向かう姿が目立った試合展開でスタートした。ただ緊張感からか、神奈川権を制した勢いを消されてみえた創英。それでもキャプテンの4番・市原亮太選手を中心に相手を引き込みながら、決定的なシーンでは攻撃をシャットアウト。

 宮澤崇史監督は前半の出来をこう話す。「相手の出足が止まってきたところを気づきなさい。そうすれば縦パスが入ってくるし、もっと選択肢が増えてくると思っていました」

 ハーフタイムでの指示を待たずして、選手たちは徐々に本来の創英らしいサッカーを取り戻していった。サイドをワイドに使いながら、まずは右サイドの8番・中山陸選手から中央9番・伊藤綾麻選手にグラウンダーのパスが入る。ここで伊藤選手はマークされていることを逆手にとって軽くボールに触れて、左サイドの7番・住田智樹選手にボールを託す。

 大会前の横浜F・マリノスユースとの練習試合で、似たシチュエーションで得点をあげていたという住田選手。デフェンスを中に切り込んで振り切り、右足から放たれたシュートは弧を描いて那覇西ゴールへと吸い込まれていった。幸先よく創英が先制して後半を迎えた。

 那覇西も後半から長めのボールを随所に入れるものの、ここもセンターバックの市原が粘り強く弾きかえす。すると再びチャンスが巡ってくる。右コーナーキックを獲得した後半68分、浮き玉のパスが中央に入ると、混戦の中で2番・高橋祐飛選手が「神奈川県大会の二次予選一回戦ぶり」というヘディングシュートを決めた。喜びを爆発させて、試合終了までは緊張感がとれたイレブンは本来のサッカーをみせる。相手の追撃を受けることはなく、試合はそのまま創英が2-0で那覇西を下した。

 キャプテン・市原選手を中心に、住田選手、高橋選手とそれぞれから抱いている「日本一」という大きな目標を口にしている。全国経験が豊富な強豪とは言えないながら、激選区神奈川権を制した実力は本物。インハイにおけるチーム歴代最高位まできた。磨き上げられた戦術とチームワークを武器に、二回戦のシード校・米子北との対戦。ここでさらに頂点に近づいていけるかどうかが試される。その飛躍を期待したい。

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