大阪学院の前に慶應義塾が敗北も全国大会の経験を糧にする。

慶應義塾(神奈川②)が、同様に全国大会初出場で、この日が大会初戦となる大阪学院(大阪①)と対戦した

石倉利英| Photo by Toshihide Ishikura

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PK戦にもつれ込んだ慶應義塾と大阪学院の一戦 Photo by Toshihide Ishikura

 全国高校総体男子サッカー2回戦が28日に行われ、前日の1回戦で盛岡商(岩手)を1-0で下し、選手権も含めた全国大会初出場で初勝利を挙げた慶應義塾(神奈川②)が、同様に全国大会初出場で、この日が大会初戦となる大阪学院(大阪①)と対戦した。

 序盤から前線へのロングボールとセカンドボール奪取で主導権をうかがう大阪学院に対し、慶應義塾は体を張った守りで対抗。1回戦で負傷したGK三浦優介に代わって新里侑也がゴールを守り、布陣も3バックに変更するなどメンバー変更があったものの、落ち着いた試合運びで前半を0-0で終えた。

 後半は大阪学院のプレッシャーが強まり、ビルドアップのミスからカウンターを受ける場面が増えたものの、何とかしのいだ。終盤は交代出場のFW周藤悠高の突破などで何度かチャンスを作ったものの、スコアは動かず前後半を終了。

 決着はPK戦に委ねられ、5人全員が決めた大阪学院に対し、慶應義塾は1人が決められず、PK戦4-5で敗戦となった。

 大方貴裕監督は「1回戦よりは自分たちのサッカー、やりたいサッカーはできていたと思いますが、相手の守備も堅くて崩し切れなかった」と振り返り、初めての全国大会での2試合を通じて「技術面で相手より劣っているわけではないけど、細かいところでのミスはあるので、全国で勝つためには、もっとやらなければいけない」と課題を挙げた。

 キャプテンのMF柿沼亮祐は選手権予選に向けて「個人的には技術の精度を高め、パワー面でも一つ上に行きたい。チームとしては、組織的になり切れていないところがあるので、攻撃でも単調にならず、コンビネーションを入れながら、まとまったサッカーをしたい」と、全国での経験を次に生かす決意を語った。

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