【インハイベスト16ハイライト:静岡学園×大阪学院】未完成の”静学スタイル”でも変幻自在、静学が準々決勝進出!

パスを出すようで出さない、出さないようで出す。かと思えば、フェイクすることもなくパスを出すときもある

編集部| Photo by Masakazu Kawaguchi

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“静学スタイル”という脈々と続く伝統のサッカーを継承する静岡学園 Photo by Editor

 パスを出すようで出さない、出さないようで出す。かと思えば、フェイクすることもなくパスを出すときもある。

 変幻自在な“静学スタイル”が大阪学院を翻弄していたように思える。それでも静学の川口修監督は「だいたい三戦目は身体が動かない。本当に動かなくて、昨日とは別のチーム」と話した。

 大阪学院も攻守にバランスのいいチームである。トリッキーな動きに苦労しながらも守りつつ、前線につなぎ攻撃を組み立てた。ただ一方の静学も「守備面でみんな頑張った」(川口監督)というように、相手に得点を与えなかったことが勝利のポイントだった。

 前半11分、ペナルティーエリア外で得た左サイドフリーキックで10番・若山修平選手から5番・天本翔太選手のヘディングで先制。

 その後は後半55分、左サイド球際で3番・岡野悠太選手が粘って、14番・金富ユウ大選手がスルーパスを放つ。ファーサイドに斜めに転がるボールに9番・福原涼太選手がDFを引き連れ、つぶれ役となり、右サイドにボールが流れたところへ2番・坂西望選手が飛び込んで奪ったゴールで2-0として勝負を決めた。

「トラップ、キックにミスが多くて、まだまだ“静学スタイル”が出ていないよね」と川口監督は、勝利よりも一戦一戦でどこまでやれるかどうかという今大会のテーマを話した。

 静学が準々決勝で力を発揮できるかどうか。勝利の鍵は伝統のスタイルを出しきることにかかっている。

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