今大会で5ゴールの久保建英は得点ランキングトップ、決勝戦での得点王が見えてきた。 Photo by Torao Kishiku

　左サイドからドリブルで中央へ持ち込むと、ゴールほぼ正面でディフェンスに倒され、FKを獲得。これを久保が自ら左足インサイドで直接ゴール。雄たけびをあげ、ゴールショーの幕開けとなった。

　つづく1年生のボランチ平川怜が見事なターンから右足を振り抜きゴール。一気に逆転して見せたFC東京。「（久保は）もっている質を出した」と監督は称賛。さらに「あのゴールがなかったら、もっと厳しい試合展開になっていた」と試合後振り返った。

　ここからさらに２ゴール。締めはこちらも途中出場となったエース松岡瑠夢が５点目を決めた。後半から入った久保が完全に流れを変え勢いづき、一気に逆転５－１で、FC東京が川崎を圧勝した。

「２年前は決勝で負けてしまった。その悔しさを知るものもいる。次は必ずタイトルを取りたいです」と佐藤監督は浮かれることなく決勝を見据えた。

　決勝の相手は神戸U-18を延長戦の末、３－１で破った清水ユースとなった。8月4日に同会場にて決勝が行われる。

　さらに現在、久保建英、小柏剛（大宮アルディージャ）、滝裕太（清水エスパルス）が５得点をあげており、得点ランキングで3名がトップを走る。決勝戦では久保と滝の得点王争いにも注目だ。