JFAの新プロジェクト発足、『NIKE ACADEMY』コーチが市立船橋高サッカー部にトレーニングを指南

21日(金)、『JFA Youth & Development Programme』の一環として、『NIKE ACADEMY』コーチが市立船橋高の選手たちにトレーニングを実施した

舩木渉| Photo by 船木渉 Wataru Funaki

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市立船橋高の選手たちに指導するNIKE ACADEMYのオリベイラコーチ

 21日(金)、日本サッカー協会(JFA)は『JFA Youth & Development Programme(JYD)』において『NIKE ACADEMY』のトレーニングメソッドを導入すると発表し、それにともなう記者会見を行った。

 JYDとは「JFA2005年宣言」の理念とビジョンに基づき、継続的な日本サッカーの発展のために育成年代から女子、ビーチサッカーやフットサル、そして技術関連事業など基盤となる各領域において普及や次世代の選手の養成・成長の促進を目的に実施されるプロジェクトとなっている。

 最初に登壇したJFAの田嶋幸三会長は「NIKE ACADEMYを通じて(日本の選手育成を)刺激していくことが非常に有効だと考えました」と、世界最先端のトレーニングメソッド導入の意義を説いた。

 今後はJYD対象事業において、イングランドに本拠地を置くエリート養成機関『NIKE ACADEMY』が提供する最先端のトレーニングメソッドが活用され、世界で戦う力を身につけた次世代の選手育成を促していく。

 ブラジル代表のアシスタントコーチや名門ボタフォゴの育成組織テクニカルディレクターなどを歴任し、NIKE ACADEMYを代表して来日したエドゥワルド・オリベイラ氏は「フットボールはより速く、より強くなっている。グローバルスタンダードはゲームの中でどうプレーするか、に変わってきた。我々は選手が迅速な決断と決定的なアクションをハイレベルな環境で起こすためのクリエイティブな練習にフォーカスする必要がある。これこそ選手が世界標準に近づける方法だ」と、最先端のメソッドが持つ意味について語った。

 記者会見の後、オリベイラ氏は千葉県の市立船橋高が本拠地として練習をしている法典公園(グラスポ)球技場に移動して、実際に『NIKE ACADEMY』の哲学に基づいた2時間ほどのトレーニングセッションを行い、同校サッカー部の生徒たちを指導。そこでは試合中の環境を意識し判断スピードや決断力にフォーカスしたメニューが披露された。

 田嶋会長は『NIKE ACADEMY』と連携して今年12月に開催される高円宮杯U-18プレミアリーグ2016 チャンピオンシップの優勝チームによるイングランド遠征や、同アカデミーのメソッドを導入した特別トレーニングを実施していくことも明かした。

「これから私たちはユース年代から世界と戦うことを目指していかなければいけません。そのことを肝に銘じてやっていきたい」と田嶋会長が語るように、育成年代の大改革が始まろうとしている。

つづく[練習レポートは後日掲載]

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