【高校サッカー選手権:千葉】毎年王者が変わる歴史に市立船橋が終止符。2年連続の選手権出場に歓喜
20日(日)、第95回全国高校サッカー選手権千葉県予選決勝がフクダ電子アリーナで開催された
スポンサーリンク2年連続21回目の選手権出場を決めた市立船橋
Photo by 﨑村太亮 DAISUKE SAKIMURA(L・SPORTS PHOTO)
20日(日)、第95回全国高校サッカー選手権千葉県予選決勝がフクダ電子アリーナで開催された。対戦したのは夏のインターハイ優勝の市立船橋と同準優勝の流通経済大柏。3か月半前に日本一を懸けて激突した両校が1枚の選手権全国切符を争った一戦は市立船橋が1-0で勝利。2年連続21回目の全国出場を決めた。
前半、攻勢に出たのは流経大柏だった。市立船橋のDF杉岡大暉主将が「強かったです。前半は特にエネルギー感じてセカンド拾われて。あそこでやられていたら本当に終わっていたゲーム」と振り返るほどパワーを持ってライバルに挑み、相手パスの出しどころを封じる形で主導権を握った。そしてボールを奪うと「外から早く入れろ」という本田裕一郎監督の指示を徹底。相手の準備ができる前に機先を制する形でクロスを入れて14分、19分と決定機を作り出した。
だが、市立船橋は21分に左CKからDF原輝綺が先制ヘッド。流経大柏も31分にこぼれ球を拾ったMF菊地泰智が鮮やかな左足コントロールショットをゴールへ沈めて同点に追いついたが、本田監督も残念がったように前半でリードを奪えなかったチームは後半に突き放されてしまう。
44分、市立船橋は右クロスをFW太田貴也が頭でゴール左隅へ流し込んで勝ち越し。その後は前半に出させてしまっていた流経大柏の強みの部分で市立船橋が上回る。朝岡隆蔵監督が「流経さんの強みであるスピード感とか、切り替えとか、攻防とか。『ちょっと待てと。それは俺らの強みだと』。プラスアルファを持って後半はそこで局面で勝てるようになってきた」と語ったように自分たちの強みでもある切り替え、局面の強度の部分で強さを発揮して流経大柏を押し返した。
終盤は相手のロングスローが何度もゴール前に入ってきたが、それを原や杉岡が完璧に跳ね返して勝利。流経大柏の全国への思いに勝利した市立船橋の杉岡は「自分らもそれ以上に連覇したいとか歴史を変えたいとか思いは大きかった」。最大のライバルの分も全国で勝ち上がり、再び頂点を勝ち取る。