【高校サッカー選手権】王者に挑む大阪代表・東海大仰星の力とは何か。信頼がつないだゴール
3日(火)、大阪代表の東海大仰星が準々決勝進出を決めた。次なる相手は昨年度王者の東福岡である。二回戦の試合をもとに同校の全員サッカーをひも解いていく
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■後半途中から出場した3年生FW松山樹生のこれまで
見野の口から出た「松山」というのは、鹿島学園戦の後半途中から出場した3年生FW松山樹生のことだ。長身を生かして前線で体を張り続け、最後の最後で味方のゴールをアシストする完璧なパスを出して東海大仰星の勝利に貢献した。
「久しぶりに公式戦に出たので緊張していたんですけど、途中から入ったので絶対に点を決めるか活躍したいと思っていたので、思い切りプレーできてよかった」と松山は語る。
ここまでの道のりは長く険しかった。松山は3年間を通じて初めての公式戦先発出場となった選手権の大阪予選5回戦、桜宮との試合で右足の第2中足骨に亀裂骨折を負った。それが昨年の10月23日で、仮に予選を突破しても選手権まで2ヶ月しか残されていない状況だった。
松山は負傷当時を振り返ってくれた。
「骨折した瞬間は痛かったですけど、そのままプレーしていたんです。怪我したのは前半5分くらいでした。アドレナリンで全然痛くなくて。でも、ハーフタイムに入って一度アドレナリンが切れて痛くなって、後半も出ていたんですけど、痛みもあって少し足もつってしまった。意外と痛くなかったので自分でもいけるかなと思っていて、交代した時は悔しかった」