[PICK UP MATCH]関東第一、東海大高輪台が全国への切符。全国高等学校総合体育大会 東京都準決勝 プレイバック代表決定戦!

6月18日(土)、駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場で、全国高等学校総合体育大会 東京都準決勝の二試合が開催された。

編集部| Photo by kawaguchi masakazu

スポンサーリンク
tokyo_sotai

 6月18日(土)、駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場で、全国高等学校総合体育大会 東京都準決勝の二試合が開催された。

 第一試合は関東第一高(以下、関一)と駒澤大学高(以下、駒澤)の対戦。真夏を思わせるほどの照りつける日差しと暑さのなかで前半が開始された。序盤、組織的な守備と前線からハードワークをこなす駒澤が主導権を握る。両サイドの右の9番・菊地雄介、左の8番・小池浩然らが積極的に仕掛けることでチャンスを生みだすものの、関東第一のゴールマウスを守る1番・内野将大の好セーブと飛び出しによって阻まれていった。

 一方の関東第一はピッチをワイドに広く使いながらパスを回すも、出足の早い駒澤の守備に、なかなかパスワークで崩ずすことができず、DFラインから9番・篠原友哉や10番・冨山大輔に渡したい長めの縦パスは、駒澤の3番・佐藤揺大、4番・斉藤我空の両センターバックが築く2枚の壁を前に通らずにいた。

 準決勝らしい互いに集中力の高いゲームを展開。しかし前半は、駒澤のボランチを含めたディフェンスラインの安定感と、アップテンポなサイドの攻撃が輝いていた。関一は8番・石井賢哉が左肩を負傷し、10名で戦う時間を迎えるなどのアクシデントのなかで、なんとか前半を0-0で終え後半戦に突入。

 後半、両チームともに暑さのせいか、運動量の低下が目立ちはじめ、思うように攻撃を組み立てられない時間を迎えていた。しかしこのなかで一瞬の輝きを見せたのが関一の冨山だった。63分、左サイドをドリブルで突破して、右足を振り抜くと、ボールは一直線にゴールへ吸い込まれ、ネットを突き刺した。関東第一が大きな先制点を獲得する。

 残り時間が充分に残る駒澤は、焦ることなく前線からハードワークをして同点を狙う。しかしディフェンスラインを高く設定して守備を続けるなかで、ビハインドの1点は時間を重ねるごとに、予想以上に駒澤の守備陣に重くのしかかってきたのかもしれない。前半に安定感を生みだしていた守備陣にも疲れがみえはじめ、攻めにいくことでバランスが崩れたところでカウンターを受けるなど、なかなか時間内で追いつくことができなかった。

 第一試合は駒澤の猛攻を受けながらも、最後まで1点を守り抜いた、関一が全国大会への切符を手に入れた。

 試合後、小野貴裕監督は「自分のやろうとしていることと、選手のコンディションがマッチしていました。日頃は、こちらが言うことができず、消化しきれないことが多かったんです。けれども今週一週間はいい雰囲気が流れていました。うちが1点獲れれば、流れに乗れると思えるほど。ただゲームの色は全く違って、しのぐしかありませんでした。試合前も、ハーフタイムもあまり指示さずに、身体のコンディション調整に重きを置いただけ。だから選手たちがたくましくなったということだと思いますね」

1 2
PAGE TOP ↑