[PICK UP MATCH]”創英スタイル”で横浜創英が県頂上決戦を制す! 全国高等学校総合体育大会 神奈川県決勝レビュー!

6月19日(日)、等々力陸上競技場で、全国高等学校総合体育大会 神奈川県決勝が行なわれた。決勝戦に駒を進めたのは横浜創英と慶應義塾の二校。

編集部| Photo by kawaguchi masakazu

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 6月19日(日)、等々力陸上競技場で、全国高等学校総合体育大会 神奈川県決勝が行なわれた。決勝戦に駒を進めたのは横浜創英と慶應義塾の二校。前日の準決勝では、2-1で桐光学園を破り、3年ぶり2回目の出場を決めた横浜創英(以下、創英)。そして湘南工科を延長PK戦の末に初出場を決めた慶應義塾(以下、慶應)。

 どちらも前日の準決勝を接戦でものにしたこともあり、この試合におけるピッチに立つ選手たちの動きのキレは決して万全とはいえなかった。それでも、試合はどちらもはやい攻守の切り替え、素早いパス回しといった技巧派同士のテクニックを充分に生かす展開となった。

 相手の出方を伺うように、どちらもディフェンスラインからのビルドアップで丁寧にゲームを組みたて、アタッキングサードではスピードあるサイド突破で仕掛ける。どちらもゴール前までのかたちをしっかりとつくり、ボールを運んでいった。

 序盤はどちらも中盤での圧力は強く、ハーフラインをこえれば厳しく身体をぶつけ、攻守は激しく入れ替わる展開を続ける。慶應は13番・小関嵩史選手、19番・松島竜成選手といったFW陣が中盤からのスルーパスに反応して、ゴールを虎視眈々と狙っていった。逆に、創英も攻撃をGKの1番・宮島大和選手やCBの4番・市原亮太選手を中心におさえ、奪ったところを起点にグラウンダーでボールをつなぎ、空いている逆サイドから仕掛けていった。

 前半25分、創英がパスをつなぎ、右サイドに開いた18番・栗原迅平選手がボールを受けると、ゴール前にクロスを放った。ゴール前では、「視覚外から入って、DFの背後にトップスピードで入れば対応できないだろうと思っていました」と、DFとポジションの駆け引きをしていた13番・伊藤綾麻選手が一度ファーサイドにふくらみ、弧を描いて、ボールめがけて勢いよくゴール前に侵入。栗原選手の絶好球のクロスに、伊藤選手の見事な動きが合わさって、自ら「ヘディングが得意」と話していた通りのヘディングシュートでゴールを決めて創英が先制する。

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