[PICK UP MATCH]中村翼選手の決勝点で流経柏が県を制覇! 全国高等学校総合体育大会千葉県決勝をレポート!
6月21日(火)、柏の葉公園総合競技場で、全国高等学校総合体育大会千葉県の決勝が行なわれた。決勝に進んだのは、市立船橋(市船)と流通経済大学付属柏(流経)の二校。
スポンサーリンク後半45分、クリアボールを追う村上選手が流経GKの17番・薄井覇斗選手の蹴ったボールを身体でブロックし、ルーズボールとなるも薄井選手が再びボールに追いつきクリアで難を逃れる。ただ後半の主導権を握っていったのは市船。前半から出場している8番・西羽拓選手、3番・真瀬拓海選手が積極的にドリブルを仕掛け、攻撃に絡む機会が増え、西羽選手に代えて後半73分に入った9番・野本幸太選手も同様に攻撃を支えていった。しかし後半も両者ともに得点を決め切ることはできず、試合は延長戦に突入していった。
延長も市船が攻撃を優位に進めるものの、流経も身体を投げだし、攻撃を防いでいく。どちらも集中が切れることはなく、互いに譲らない状況。PK戦を予感させた延長後半、まもなく終了をむかえようとした100+1分だった。途中交代で入っていた12番・加藤悠選手のグラウンダーのパスに、同じく途中出場の9番・中村翼選手がドリブルで仕掛け、2タッチでGKを置き去りにする。あとは無人のゴールに右足で流し込んで、この試合初のゴールが決める。試合は直後に終了の笛。
我慢する時間の長かった激しい攻防を流経が制し、千葉県の第一代表として優勝の栄冠を手にした。
試合後、「マグレだけど」と笑った本田裕一郎監督。続けて市船の強さをこう語った。「(市船は)強い、強い。チームとしては完成されているから。あのビルドアップが嫌でしたので、相手のやりたいところを消そうと考えました。まったくチャンスがなかったけど、よかったのは0点でこられたこと。これで選手たちの気持ちも上がると思います。自信になるだろうね」と話す本田監督の言葉は、得点を決めた中村選手の言葉にもあらわれていた。
「インハイでは(個人として)全然結果がでなくて」と口を開くと、「絶対、自分が決めてやるという強い気持ちで挑みました。今日も先発を外されて悔しくて」と続ける言葉の後に、「プレミアも調子よくないですし、無敗の市船に勝ってみんな自信をつけたと思うので、ここからどんどん調子をあげていきたいです。(全国大会にむけては?)まずは個人的に点が全然取れないので結果を残して、得点ランキングに入って、市船が強いと騒がれていたのでそこを倒した自信をもって、日本一を目指していきたいです」と今後に自信をみなぎらせた。