埼玉県代表の昌平は初出場で大勝をあげた Photo by Yuki Matsuo

　全国高校総体の1回戦が27日に行われ、埼玉県代表の昌平は大分県代表の中津東を下し、悲願の全国大会初勝利を挙げた。

　序盤からボールを支配した昌平だったが、「トレーニングから想定していたけど、やってみるとやりづらかった」（藤島崇之監督）というマンツーマンディフェンスを敷いてきた中津東を前に好機を作り出せない。

　そこで取った攻略法は本来のパスワークを生かした攻撃ではなく、CBから相手の背後をロングボールで狙う戦術。この狙いがぴたりとハマると、１トップに入るFW、9番・本間椋選手が水を得た魚のように躍動する。

　前半終了間際の32分と34分には立て続けにネットを揺らして均衡を破った。

「全国大会で初めて得点が取れたのでホッとした」というエースは、味方をいかす動きで後半も攻撃を牽引。前半はボランチの位置で存在感を示せなかった7番・針谷岳晃選手も積極的に攻撃へと加わり、CKを直接ねじ込むなと2得点。

　終わってみれば５−0の圧勝で昌平は東福岡の待つ2回戦へと駒を進めた。