【インハイ準決勝ハイライト:流通経済大柏×青森山田】流通経済大柏が決勝進出を決める! 初の単独優勝へ総力戦に挑む

8月1日、全国高等学校総合体育大会サッカー競技の準決勝が広島広域公園補助競技場で行われた。対戦したのは流通経済大柏と青森山田 [Photo by Shidu Murai]

編集部| Photo by 村井詩都 Shidu Murai

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11番・古谷三国選手、15番・関大和選手を累積警告で欠くファイナル

 後半に入っても、勢いが止まらなかった流通経済大柏。「ピッチ上では全員で戦ってきた」(榎本雅大監督代行)の言葉通り、途中から出場する選手の豊富な運動量によって、プレスは試合終盤まで機能を保ち続ける。

 そこに対して、青森山田の黒田剛監督はこう話す。「(廣末選手のフィードが多くなったことにいついて)むこうのはプレス、プレスできていた。そこを這い上がっていく力がこちらにありませんでした。そこで中盤を飛ばして、ゴール前のセカンドボールで何かを起こそうとしました」

 青森山田の同点劇は66分だった。2番・鍵山慶司選手から9番・佐々木快選手がヘディング、最後は7番・郷家友太選手が左足で決めて試合をふりだしに戻す。

 しかし、34.7℃という猛暑の中で勢いを失わなかったのは流通経済大柏だった。途中出場の14番・加藤千尋選手から、この日チーム最多シュートの8番・本田憲弥選手が放ったボールがポストに直撃。そのこぼれ球にこちらも途中出場の16番・河西守生選手が反応して2-1。70+3分での得点が試合の明暗を分けた。

 試合はこのまま終了して流通経済大柏が決勝戦進出が決定。さらに08年、13年に同じ決勝の舞台で対戦している市立船橋との対戦となった。

 しかしチームをここまで支えてきた11番・古谷三国選手、15番・関大和選手を累積警告で欠くなかでのファイナルはまさに総力戦の様相だ。

 キャプテンである関選手はそれでもチームのことをこう話す。「僕は出場できないですが、ミーティングでも声をかけていきたい。今日は勝っても、明日勝たないと意味が無いので、みんなで同じ方向を向いていけるよう声をかけます」

 08年の優勝は両校優勝だった。2016年の夏、単独優勝に向けてチームは一丸となり、同じ千葉県勢であり、県内最大のライバル・市立船橋とのインハイファイナルに挑む。

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