久保建英ら擁するU-16代表の期待値と課題。日本サッカーの未来が懸かったU-17W杯アジア最終予選へ
アジア最終予選は今週にも始まる。小学生年代から注目されてきた久保ら擁するU-16代表の期待値と課題とは?
スポンサーリンク
■チームは好調を意地。山田の復活という朗報も
AFC・U-16選手権へ挑むU-16日本代表
「山田はキープもできるが、背後への抜け出しを得意とする選手。今回はいい仕事をしたし、本番でも1つのオプションになってくれると思う」と森山監督も絶賛した。山田本人は「まだ復帰したばかりでやりたいことに足が追いつかないところがある」と語ったが、それでも2ゴールという結果に手ごたえを得た様子。
同じくセレッソ大阪のチームメートである鈴木も得点し「セレッソ5人の中で2人が主力組に入る形だったけど、自分も結果を残してそっちに入り込みたいと思っていた。本番ではチームに貢献しながら、ドリブルやミドルシュートという自分の特徴を出していきたい」と強い意欲をのぞかせた。
これでチームはいい雰囲気で現地入りできそうだ。森山監督も「今はかなり気持ちが入っているし、早く試合をやりたい。『早く(大会が)来いよ』という感じ(笑)。ダメだったら自分のクビを取られるだけ」といい意味で割り切った精神状態でいるようだ。
サンフレッチェ広島ユース時代に槙野智章、柏木陽介(ともに浦和)らを育てた育成年代の名将は次世代を担う日本を力強く世界へと導いてくれるはず。東京五輪やカタールW杯を見据えた育成という意味で、インドでのAFC・U-16選手権は極めて重要な大会だ。大きな期待を寄せたい。
(取材・文:元川悦子)