攻撃陣6人で15得点。U-17W杯出場決定戦へ刺激し合うU-16日本代表。森山監督が抱える「嬉しい悩み」

AFC・U-16選手権に出場しているU-16日本代表、グループステージ3試合、攻撃陣6人で15得点。競争の高いポジションで選手たちは成長を続けている

元川悦子| Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato

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■UAE戦に勝利すれば2大会ぶりのU-17ワールドカップ出場権獲得

オーストラリア戦後、勝利に喜び合うU-16日本代表
Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato

 さしあたって、UAE戦の前線に誰を起用するのか。それは森山監督にとっての重要命題と言っても過言ではない。ここまでの流れを踏まえると、ゴールとチャンスメークで異彩を放っている久保を右MFに据えるのは確実。左MFは上月の可能性も出てきたが、中村が最有力候補と言える。

 2トップはゴールラッシュを見せている棚橋が山田に代わってレギュラー格上げとなり、宮代とコンビを組むのではないだろうか。棚橋と宮代は今大会に入ってまだ一度も同じピッチ上でプレーしていないが、鋭いドリブルとキレのある動きが光っている棚橋とオールラウンドの能力を備える宮代なら、息の合ったコンビを見せてくれるはずだ。

 彼ら前線4枚がUAEゴールを切り裂き、2大会ぶりのU-17ワールドカップ出場権をもぎ取ってくれれば、日本サッカー界にとっても朗報だ。

 実際、UARにはA代表が2018年ロシアワールドカップアジア最終予選初戦(埼玉)で苦杯を喫したという因縁もあるだけに、絶対に負けられない。

「僕たちが借りを返すって意味でもそうですし、ワールドカップの切符をつかむために僕たちは1年半やってきたんで、その集大成を出すだけです」という菅原由勢(名古屋ユース)の発言通りの結果を、森山監督率いるチームには強く求めたいものだ。

(取材・文:元川悦子【ゴア】 フットボールチャンネルより転載

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