アジア突破のカギはコンディション調整にあり。東京五輪世代・U-19日本代表がアジア最終予選むけてトレーニングキャンプを実施

9月26日(月)、味の素フィールド西が丘にてU-19日本代表候補トレーニングキャンプが実施された

編集部| Photo by Editor

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ポジティブに最終予選についての課題をみつめる大分・坂井大将、磐田・小川航基

2013年のU-17ワールドカップのメンバー・坂井大将(大分トリニータ)

 最終予選に向けたメンバー発表直前の最終トーレニングキャンプ。メンバーのコンディションアップを狙った一面もあるキャンプにおいて、本来は主力となっているプロの試合に出場する選手たちと、試合出場の機会がない選手との差を埋めていくことは課題である。大会期間中においても調整における試行錯誤が重要だ。ただ選手たちは自ら課題をみつめながらも、アジア最終予選に向けた決意を語った。

 2013年、FIFA U-17ワールドカップのメンバーとして、世界大会出場してベスト16を経験している坂井大将(大分トリニータ)は「途中から少し足が止まってきたので、もっと足を動かすという声かけはしていました。個人として、もっとワンタッチで縦パスや間を上手く使って、裏へのスルーパスも今日はいい形があったので活かしていきたい。一度大会を経験していて、去年からチームを引っ張っていく意識でやってきました。短期決戦の最終予選のなかでチームで積み重ねてきたものをぶつけたい。みんながキャプテンとしてやっていってもらいたいです」と話す。

 この世代のエースとして期待のかかる小川も自分にかかる期待をこう表現する。「自分が点を取って、チームに勢いを与えることが求められています。ボックスのなかで動きを止めない、足を止めないことがゴールにつながります。(プロに入って試合出場が減る状況でそれをどのように解消しているのか)自分が(プロで)出れてない状況で、90分やる機会は少ないので、代表を非常に大事にしています。状況を感謝したい。予選では今日のように悪い状況は出てくるので、そこでチームを引っ張るのが役目だと思います」

 2016年10月13日(木)に開幕する「AFC U-19選手権バーレーン2016」、イエメン戦(10月14日22:30K.O.※)、イラン戦(10月17日22:30K.O.)、カタール戦(10月20日22:30K.O.)といった中東勢を相手にU-19日本代表はどのようにアジアを戦いぬいていくのか。(※試合は全て日本時間)

「FIFA U-20ワールドカップ2017」出場を目指すチームは、プロとユース選手の狭間である以上、メンバー全員が試合感のそろった状況で出場することが難しい状況の世代である。だとしても、彼らは将来の東京五輪世代であり、日本代表となるべき選手たちである以上、世界大会への出場を獲得する使命を背負っているのだ。

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