U-19日本代表ボランチへ。高校年代屈指の市船DF・原輝綺の進化

10月14日(金)にAFCU-19選手権バーレーン2016の初戦・イエメン代表との試合をむかえるU-19日本代表。いよいよアジアの戦いがはじまる

編集部| Photo by 村井詩都 Shidu Murai , Editor

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U-19日本代表で託された「ボランチ」の役割

Jyouthcup

U-19日本代表では「ボランチ」として試合に出場する

 U-19日本代表には堂安律(ガンバ大阪)や神谷優太(湘南ベルマーレ)、三好康児(川崎フロンターレ)、市丸瑞希(ガンバ大阪)、岩崎悠人(京都橘)など攻撃に優れたタレントには事を欠かない。一方で、中盤の底には、屈強で球際の強さとボールをはね返す選手が少ない傾向にある。そこに冨安健洋、そして原がチームにとってハマるピースとなり得るのだ。

 メンバー招集前、ボランチ起用について原はこう話していた。「フランス・UAE遠征に行ったとき、2・3日は苦労しました。後ろから人が来ることがないので。それでもコツさえ分かればできるのは分かりました」

 そんな原のプレーは、再び味の素フィールド西が丘で実施されたU-19日本代表候補合宿でもいきた。堅実なプレーで相手の動きを封じるとともに、守備というアピールポイントは遺憾なく発揮する。そしてメンバー入りを果たし、日の丸をつけることになった高校生屈指のセンターバックはさらなる高みでも“強固な”守備で世界の舞台への扉を開く存在となりえるのだろうか。

 発表前にU-19日本代表について話をむけられた原はこんな話を口にしていた。「評価されていることは嬉しいけれど、それでも何かを残しているわけでありません」

 常に向上心を持ち続け、課題を見つけ進化を続けている。高校屈指・市船のセンターバックはアンダー世代の日本代表ボランチという役割とともに、新たなステージでアジアの舞台に挑む。

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