【ユースプレーヤー成長記】選手権出場の夢を叶えるために。U12世代で世界を経験した桐光学園SB・淡路昂宏

小、中学生時代を川崎フロンターレで過ごし、数々の全国大会へ出場。U-12世代では世界大会も経験した。桐光の右サイド・淡路昂宏をフォーカスする

山本浩之| Photo by 山本浩之 Hiroyuki Yamamoto , ジュニアサッカーを応援しよう! junior Soccer Coaching & Support|シリーズ:ユースプレーヤー成長記

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■小学生のときから『パス』にはこだわって取り組んだ。

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小学生時代に世界の舞台を経験している淡路
Photo by ジュニアサッカーを応援しよう! junior Soccer Coaching & Support

 強度の高い環境のなかでサッカーの経験値を高めることのできたジュニア時代。世界を経験したことで知った足下の技術を磨き続けることの大切さ。なかでも特に意識して取り組んできたものが淡路にはあるという。

「それはパスです。高崎監督からパスの精度をあげるように言われてきました。ファーストタッチでボールを置くところを意識して、ロングでもショートでも、味方がパスを受けやすいようにキックの精度にこだわって取り組んできました。自分の武器になるように小学生のときから磨き続けてきたのでパスには自信があります」

 そんな淡路が高校の進路を桐光学園に決めたのは選手権出場の夢があったから。高校サッカーの厳しさのなかで、自分がどれだけ成長できるかという挑戦でもあった。桐光学園のサッカー部は少数精鋭。全学年で50人に満たない。それだけにハイレベルな選手しかいない。もちろん過去の実績などは関係ない。

「神奈川県内では桐光学園というイメージが自分のなかにはあったんです。選手権でベスト4(平成24年の第91回大会)になったときの試合を見たりして、桐光学園でサッカーをしたいという思いがありました」

 入部当初は戸惑いも多かったという。クラブチームでは緩かった先輩後輩の間柄。厳しい上下関係も初めてのことだった。

「練習の厳しさも全然違った。毎週火曜日はフィジカルトレーニングなんですが、ずっと動きながら、対人だったり走ったりを繰り返してやるんです。最初は本当にそれが一番嫌でしたね。中学のときは、そういうの(フィジカルトレーニング)はなくて、ボールを使ったトレーニングが中心でしたから、最初はびっくりしました」

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