【高校サッカー選手権:長野】創造学園が4年ぶり2度目の全国へ。エース抜きでも変わらぬ強さ

エースの不在という布陣ながら、その影響を微塵も感じさせず、長野県大会で4年ぶり2度目優勝を果たした創造学園

長谷川新| Photo by 長谷川新 Arata Hasegawa

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4年ぶり2度目優勝を果たした創造学園
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 創造学園がエースの不在を微塵も感じさせなかった。神戸ジュニアユース出身で抜群の攻撃センスが光っていたFW前谷朋宏(3年)が出場停止の中で臨んだ、3連覇を狙う東京都市大塩尻との15日(土)の決勝戦。試合はいきなり動いた。前半6分、右からのFKにニアサイドに飛び込んだDF青木悠弥(3年)のダイビングヘッドを決め先制する。

 さらに、同26分、FW小澤拓真(3年)が左からのクロスに反応。182cmの長身を生かした高い打点のヘディングでネットを揺らし、今大会チームトップの5ゴール目で2点差に突き放す。前半終了間際に1点差に詰め寄られたが、後半に2点を追加し勝負あり。高い個の力を生かした縦に早い攻撃で4年ぶり2度目の全国切符をつかんだ。

 勝沢勝監督は「強豪校と戦えるチーム。この子たちを全国の舞台でプレーさせたかった。(創造学園らしさが)4点すべてに出ていた」と納得の表情を浮かべた。MF藤沢太雅主将は「前谷をピッチに立たせて引退させたかった」と、練習のみならず体のケアや栄養面にも気を使う姿勢から、チームからの信頼の厚い前谷を全国の舞台に連れて行けることを喜んだ。

 初出場の12年は1回戦で香川西と対戦し2-3で敗退。今大会は初勝利を目指す戦いでもあるが、勝沢監督は「(準決勝、決勝の開催地の)埼スタに行こうと話している」と目標は4強入りだと強調する。藤沢主将も「ベスト4に入れば、今までの創造学園にない歴史になる。なんとしてでも行きたい」と快進撃で聖地へと駆け上がろうという強い気持ちを示した。

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創造学園藤沢の主将・藤沢太雅
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