【高校サッカー選手権:鹿児島】鹿児島城西がV3、堅守速攻で宿命のライバル・神村学園下す

高校サッカー選手権鹿児島大会が11月6日(日)、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場で行われ、鹿児島城西が3年連続7回目の優勝を果たした

政純一郎| Photo by 政純一郎 Jyunichiro Tsukasa

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3年連続7回目の優勝を果たした鹿児島城西
Photo by 政純一郎 Jyunichiro Tsukasa

 第95回全国高校サッカー選手権鹿児島県大会最終日は11月6日(日)、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場で決勝があり、鹿児島城西が3年連続7回目となる選手権への切符を手にした。

 チームカラーは青、4戦1失点の堅守を誇る鹿城西に、チームカラーは赤、4戦20得点と超攻撃サッカーが持ち味の神村学園。好対照ながら実力はともに全国クラスで、鹿児島高校サッカー界をけん引する2大巨頭が3年連続頂上決戦で激突した。

 前半攻勢だったのは神村だった。今大会9得点のエースストライカー・高橋大悟(2年)、司令塔のMF橘田健人主将(3年)ら攻撃陣が再三鹿城西ゴールをこじ開けようと挑み続けた。

「守勢に回るのは想定内だった」と鹿城西・小久保悟監督。要注意選手の高橋、橘田には生駒仁(2年)、田實康人(3年)、田中海渡(2年)、多持翔真(2年)、4人のDFの誰かが必ずマークに着く戦術を徹底し、決定的な仕事をさせなかった。

 堅守は機能したが、勝つためには攻めなければならない。「点を取るためには個人技で打開するしかない」と後半に向けて小久保監督は檄を飛ばした。後半16分、「チャンスは1、2度しかない」と集中していたFW眞田颯(3年)が左サイドを駆け上がり、DF2人を個人技で交わしてクロス、「颯さんが良いボールをくれたので押し込むだけでよかった」FW津留優晴(2年)が左足で押し込んだ。得点はこの1点だけだったが、身上の「堅守速攻」を見事に体現したゴールが決勝点となった。

 8月のインターハイは市立船橋に敗れてベスト16。ベスト8以上を狙いたいはやる気持ちもあるが、眞田は「3連覇したことよりも、チームのモットー『1日1勝』を続けられたのが良かった」としっかり足元を見つめて全国に挑むつもりだ。

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