【高校サッカー選手権】王者に挑む大阪代表・東海大仰星の力とは何か。信頼がつないだゴール
3日(火)、大阪代表の東海大仰星が準々決勝進出を決めた。次なる相手は昨年度王者の東福岡である。二回戦の試合をもとに同校の全員サッカーをひも解いていく
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相手の戦術を封じこんで主導権を握り、チャンスは作るもののゴールが決まらない。誰もがPK戦での決着を確信していた。しかし、サッカーの神様は時に気まぐれだ。ふとした瞬間にバランスを崩す。
時間は後半の39分57秒だったと記憶している。鹿島学園のゴールネットが揺れ、東海大仰星の選手たちやベンチ、応援席が歓喜に包まれた。
決勝点を挙げた見野龍太郎は、試合終了後のインタビューで「あれは松山のゴールです」とアシストしたチームメイトに感謝を述べる。だが、この言葉には感謝以上の思いが込められていた。
「彼自身Aチームで試合に出ることがそんなになかったので、努力の結果が自分自身うれしい。彼のゴールにしたいと思いました。(怪我で)日頃明るい松山が暗くなっていたりして辛かった。それは自分もわかっているので、(パスを)出してくれるという信頼もありましたし、お互いの信頼関係がゴールにつながったと思います」