【インハイ準々決勝ハイライト:市立船橋×瀬戸内】市立船橋の郡司篤也の今大会5得点目! 9度目の優勝まであと二勝
序盤4分である。市立船橋が試合を開始早々に動かした。12番・太田貴也選手がドリブルから放った左足のシュートは相手にクリアされ、ボールは14番・郡司篤也選手のもとへ
スポンサーリンク市立船橋の1年生・郡司篤也選手の今大会5得点目で先制【写真左】 Photo by Shidu Murai
7月31日(日)、全国高校総体サッカー競技の準々決勝・市立船橋と瀬戸内が対戦した。
序盤4分である。市立船橋が試合を開始早々に動かした。12番・太田貴也選手がドリブルから放った左足のシュートは相手にクリアされ、ボールは14番・郡司篤也選手のもとへ。絶妙な位置へのトラップで止め、右足から放ったシュートはゴールへ吸い込まれた。
郡司選手の今大会5得点目が決まり、早々と市立船橋が先制。ただ、その後は、サイドいっぱいからドリブルを仕掛ける、瀬戸内の9番・三澤徹晃の左サイド、11番・川端海登の右サイドの対応に手を焼き、守備にまわるシーンが増える。
しかし「前半の飲水後だったか、杉岡(大暉=5番)からフォーメーションを4-3-3に変えたいという話がありました」と選手から出た変更を受け入れた朝岡隆蔵監督。DFを務めた4番・金子大毅選手もその時のことを口にする。「4-2-3-1から4-3-3になったことで守備のアプローチが明確にできるようになった」
徐々に市立船橋は守備から流れをつかむ。相手の長所である「攻撃」を不発にすることで敗戦の可能性を消しながら、逆に勝利をたぐり寄せていった。
後半に入って、守備の安定感は攻撃のシーンに変わっていく。後半46分には太田選手のポストを強襲するシュートが放たれた。さらに後半8番・西羽拓選手が縦から中に切り込むドリブルで左サイドを攻める。あとは左足を振りきって追加点を決めた。
試合は進み、終了間際の70+2分。瀬戸内がPKを得て、10番・安部裕葵選手の右足で一点を返したが、試合はここでタイムアップをむかえた。
「オフェンシブの質が前半は良くなかったですね。守備からリズムを作るのはこの試合に限っては必要でした。インハイでは守備が不安定でも守りきりたいというテーマもあるので少し不本意な部分も残ります」(朝岡監督)
厳しい目でチームを見続ける。過去最多となる9回目の優勝が迫まり、高校年代では盤石に思えるチームも課題を残す。この夏、戦いながら天井知らずの進化を続ける市立船橋が準決勝へ勝ち進んだ。