[高校サッカー 心を揺さぶる物語]155cmのゴールキーパー-前篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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■自分の長所はシュートストップ
身長を伸ばそうと毎日牛乳を2リットル飲んでいた時期もあった。でも身長が伸びるどころか、牛乳嫌いになっただけ。ほかにもカルシウムを摂ったり、懸垂をしたりといろいろと試してみた。
だけど、どんなに悩んだって、考えたって、この身長を受け入れるしかない。
身長が低いならどうすればいいか。
僕は自分のいいところを伸ばそうと思った。
自分の長所。
それはシュートストップだ。
シュートを止めるには、角度とタイミングが大切だ。飛んできたボールに食らいつくというよりは、相手のシュートコースを限定することが重要で、これをイメージして練習に打ち込んでいた。味方のディフェンダーの選手とも、どうゴールを守るかを話し合った。
身長が180cmにも満たないのに、日本代表の正ゴールキーパーとして活躍していた選手が憧れだった。映像を見たり雑誌を読んで、プレーだけでなく気持ちの部分も学んだ。
うまくなりたい。
背が小さくてもゴールキーパーはできるんだと自分の力で示したい。
何でも吸収してやろうと思っていた。
[後篇につづく]