【連載 第3回】流経柏・本田裕一郎監督 INTERVIEW/なぜ高体連出身者は日本代表に招集され続けるのか

流通経済大学付属柏高等学校で、多くのプロ選手を育ててきた本田裕一郎監督の言葉を紹介

元川悦子| Photo by 村井詩都 Shidu Murai , Editor

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なぜ高体連出身選手は日本代表に招集され続けるのか

Photo by 村井詩都 Shidu Murai

 高校サッカー界おいて、本田裕一郎監督が現場で指導してきた40年間でユース年代を取り巻く環境は劇的に変化した。

 顕著な例がJリーグクラブの台頭である。93年のJリーグ発足以降、各プロクラブがユースアカデミーを立ち上げ、中学生年代で才能を買われた選手はJクラブアカデミーを選択するようになる。

 しかしながら、高体連の部活動を経て日本代表に上り詰める例は少なくない。実際、今回のリオデジャネイロ五輪世代で四日市中央工業出身の浅野琢磨(シュツットガルト)、静岡学園出身の大島僚太(川崎フロンターレ)、大津出身の植田直通(鹿島)などが招集された。

「Jユース出身者よりも高校出身者の方が戦う姿勢がある」と評価する声も聞くが、実際のところ「どちらがいい」と結論付けられなくとも、“違い” が存在するのは事実だ。高校サッカー界で指導する本田監督はこのことに何を思うのだろうか。

――Jリーグ発足から時が経過した現在も高体連出身者から日本代表へ数多くの選手が招集されています。本田先生はどのように考えますか

「やはり高校の方が勝ち負けにこだわった指導をしているのは事実だと思います。千葉の場合を見ても、才能ある中学生の多くは柏レイソルやジェフユナイテッド千葉、あるいは首都圏のJクラブアカデミーに進みます。けれども、そういう選手だけを集めても難しい面はあります。実際、国体選抜は勝てなかったですね。

 国体がU‐16年代の大会になってから、千葉県協会は県内の上位校の監督に順番にチームを任せるようになったんです。そこで最初の方は柏レイソルとジェフユナイテッド千葉を軸に据えていたのだけれど、思うようなチームにならなかった。

 市船の前監督の石渡(靖之=現教頭)が『Jクラブの子を中心としたチーム構成ではなく、高校の選手を軸に据えて足りないポジションの2~3人をJクラブから選んだ方が勝てるチームを作れる』と話していましたけど、実際にそういうスタンスに軌道修正したら、上位躍進できるようになったんです」

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