[高校サッカー 心を揺さぶる物語]離島にやってきた熱血コーチ-前篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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■3年生は、受験のためにサッカー部を引退した
僕が2年生になったとき、ケンジはサッカー部のコーチから監督になったけど、監督になってもケンジは偉ぶったりしなかった。
ただし戦績はというと、ほとんど試合に勝つことができなかった。インターハイ予選も選手権予選も早々に負けるという感じ。全国なんて夢のまた夢で、そのはるか手前で負けているようなチーム。
それでも、サッカーはすごく楽しかった。
もう練習で手を抜く奴は誰一人いなかったし、選手たちだけでのミーティングをしたり、合宿も頻繁に行ったりした。
サッカーが好きだという気持ちを、みんなが強く持っていた。
残念ながら試合には勝てないままで、僕が高校3年になった最後のインターハイ予選も初戦で敗退。
僕を含めてほとんどの3年生は、受験のためにサッカー部を引退した。
[後篇につづく]