U-16代表、初戦活躍の久保らベンチか。今日難敵・キルギス戦、守備の要・瀬古に懸かる期待

初戦のベトナム戦に大勝したU-16日本代表。今日、キルギス戦を迎える。スタメンの大量入れ替えが予想されるなか、注目はDFの瀬古歩夢だ。難敵キルギスの攻撃陣を止めることができるか

元川悦子| Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato , 元川悦子 Etsuko Motokawa

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■「毎試合変える」。メンバー入れ替えを示唆した森山監督

初戦・ベトナム戦のU-16メンバー
Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato

 「今日はあんまりボールが足につかなくて、納得いくプレーではなかったんですけど、ゴールに絡めるプレーは何度か出せたとので、そこはよかったかなと思います。自分自身としては、もうちょっと余裕を持ってプレーしたいなと。

 今回は初戦だったんですけど、次はもう言い訳できないんで、もっと余裕を持ってしっかりプレーしたいと思います」と本人も自戒を込めてこう語っていた。
 
 試合終了直前に接触プレーで痛めた右でん部は問題ないという。タンカで退場することになり、見る者をハラハラさせたが、ダメージが今後に響くようなことはなさそうだ。 AFC・U-16選手権(インド・ゴア)で2大会ぶりのU-17W杯出場権獲得を目指している日本。16日の初戦・ベトナム戦は大量7得点を挙げて圧勝したものの、まだB組突破が決まったわけではない。19日の第2戦・キルギス戦に連勝し、8強入りに大きく近づくことがまずは肝要だ。

 そんな森山佳郎監督率いるチームは試合前日18日の15時半から、アラビア海に面したウトルダビーチに近い練習場で最終調整を実施した。雨季の現地はここまで雨の日が続いたが、この日は久しぶりの青空が広がった。

 練習中に一時的なスコールは来たものの、ピッチ上の気温計が40度を超えるほどの高温となった。こうした中、指揮官は次戦に向けて「メンバーは、予選リーグは毎試合変えます。本大会決定戦に余力を残した状態で勝ち上がって、そこで大爆発したい。

 その試合で一気に行けるように変えながら戦う。チーム全員にそれぞれの役割があることを忘れるな」と語気を強めていた。この熱いトークを耳にした選手たちは今一度、気を引き締めて、トレーニングをスタートさせた。
 この日はアップ、2人1組のパス交換、ジグザグ走やアップなどのアジリティ強化なとの後、2組に分かれてのビルドアップ&シュート、そしてゲーム形式の練習が行われた。

 ビブスをつけて主力組と思われる方に入ったのは、最終ライン右から菅原由勢(名古屋ユース)、瀬古歩夢(C大阪U-18)、監物拓歩(清水ユース)、小林友希(神戸U-18)、ボランチ・福岡慎平(京都U-18)、喜田陽(C大阪U-18)、右MF鈴木冬一(C大阪U-18)、左MF上月壮一郎(京都U-18)、FW棚橋尭士(横浜ユース)、中村敬斗(三菱養和)の10人。
 初戦で2得点1アシストと活躍した久保建英(FC東京U-18)はベンチスタートになりそうだ。GKは入れ替わりながらプレーしていたが、これまで通り谷晃生(ガンバ大阪ユース)の先発の可能性が高い。

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