【大分高校サッカー部・朴英雄監督の教え】弱くても勝てるサッカー部の監督が実践していることは、すべて「あたりまえ」のことだった

2011年全国高校サッカー選手権、県勢初のベスト4となり旋風を巻き起こした大分高校。全国大会出場を成し遂げた朴英雄監督のサッカー哲学に迫る

編集部| Photo by 株式会社内外出版社

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大分高校-朴英雄氏

大分高校サッカー部で監督を務める朴英雄氏

 2011年全国高校サッカー選手権、ノーシード校ながら県勢初のベスト4となり旋風を巻き起こした大分高校。

 優秀な選手がJユース、公立校に流れてしまうなか、2番手・3番手の選手たちを率いて幾度も全国大会出場を成し遂げる朴英雄監督のサッカー哲学、指導論に迫った、「サッカーで一番大切な『あたりまえ』のこと」(内外出版社)が2016年7月に出版され話題を呼んでいる。

 本書刊行の経緯、コンセプト、見どころ、また元陸軍将校という異色の経歴とユーモラスなトークが特長的な朴監督の人となりなど、構成・執筆を担当された、ひぐらしひなつ氏にお話しをうかがった。

■朴監督が掲げる「フリーマンサッカー」とは

── 企画のスタートはなんと4年前とのこと。まずはそのいきさつからお聞かせください。

編集者が朴先生に惚れ込んだところからです。大分高校がベスト4まで勝ち進んだ2011年選手権を見て、まずは試合が面白く、さらに試合後の爆笑監督会見に心をつかまれたようです。
ちょうどわたしが大分在住で、大分高校や朴先生のことも取材していたので、お話をいただきました。

── 2011年の大会でも話題になった、朴監督が提唱している「フリーマンサッカー」ですが、どの記事の分析でも明確な答えにはなっていなかったように思います。「フリーマンサッカー」の特長というのは?

簡単に言ってしまえば攻守それぞれにオフ・ザ・ボールの動きがカギになるサッカーですね。いまでは割と浸透している戦術なんでしょうが、それが明確な言葉によってすっきりと理論的・組織的に体系づけられているので、非常に理解しやすいコンセプトになっています。

── 2番手・3番手の選手たちの才能を引き出す指導に定評のある朴監督ですが、どういったところが特長だと思われますか? それによって選手たちはどのようなところが大きく変わっていきますか?

毎年、選手個々のストロングポイントを生かした戦術を組む。そのアイデアが柔軟だと思います。すでにあるイメージやシステムに当てはめるのではなく、個を見て、グループを見て、それを組み合わせてチームを作っていくんです。そうすると戦力の本来のポテンシャルが引き出しやすいとともに、既成概念の枠を超えた発想が、あたらしい戦術を生み出していくんですよね。選手たちものびのびとプレーしているようです。

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