[高校サッカー 心を揺さぶる物語]ユニフォームを着ることの喜び-後篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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ケガと闘う日々
ケガと闘う日々が1年程続いていたが、そんな僕を悲しみの底に再び突き落とすような出来事が起こった。
高校2年生の12月だった。
夜、家に帰ると、母親から「お父さんがガンなの」と突然告げられた。
サッカーができないだけでも辛いのにこんなことが起こるなんて……。
頭の中が真っ白になった。
春休みに差し掛かるころ、父親の病状は悪化し入院することになった。
僕は部活をしばらく休む許可をもらって、毎日お見舞いに行った。
父は明るく振る舞っていたけど、日が経つにつれて言葉数が少なくなり、やせ細っていった。そして、まったく会話ができなくなった。