【静学スタイルの真髄】サッカーインテリジェンスとは何か。 元サッカー部監督・井田勝通の教え!

昭和54年に日本で開催されたワールドユース(U-20世界世界選手権)で優勝したアルゼンチンのメノッティ監督もこういうことも話していた

井田勝通| Photo by 佐藤博之

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■サッカーインテリジェンスとは何か

静学

2015年、第93回高校サッカー選手権大会に出場。写真は準々決勝戦。

 昭和54年に日本で開催されたワールドユース(U-20世界世界選手権)で優勝したアルゼンチンのメノッティ監督もこういうことも話していた。

「サッカーはテクニックの上達のみで発展、進歩していくものです。だから私はいつも、より技術のすぐれたプレーヤーのいるチームが勝つだろうと確信している。次にそれを生かすのが、インテリジェンスです。サッカーにおいて、インテリジェンスの劣る選手を使っていたら、勝つことができません」と。

 インテリジェンスという言葉には、知恵、知能、理解力、もの分かりのよさというような意味がある。学校の数学や英語のテストで優れた成績を取る能力とは違う種類の賢さということがよく分かった。
 
 サッカーのインテリジェンスとは、プレーのセンスと切り離せないものだ。いくらシュートが秀でていても、ドリブルが非常にうまくても、長いサイドチェンジのパスを的確に出せたとしても、それだけでは足りない。選手には個性が絶対に必要だが、その個性をゲームの中、チームの中で生かすこと。独特のセンスが加わらなければ、インテリジェンスがあるとは言えない。
 
 11人の個性が1つのチームとして、1つの集団として、フレキシビリティで有機的に動かなければいけない。
 
 それを可能にするのが、インテリジェンスだと俺は考える。

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