修徳と帝京が優勝経験同士の伝統校対決を制す!|第95回高校サッカー選手権東京都2次予選一回戦

9月10日、第95回全国高校サッカー選手権大会の東京都2次予選がスタートした

編集部| Photo by 編集部

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■帝京-國學院久我山レポート

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高校サッカー選手権東京都2次予選一回戦、帝京高校の先発メンバー

 一方、こちらも優勝経験同士の「帝京-國學院久我山」は我慢の展開が続く、ミスの許されない緊張感のある試合となった。

 技術の高い國學院久我山に対して、選手全員のハードワークによってこれを封じる帝京。

 2015年度の選手権では準優勝の國學院久我山は、今年キャプテンで3年生の14番・名倉巧雅也選手、10番・澁谷選手を軸に帝京ゴールに迫るものの、気迫あふれる帝京のGK16番・和田侑大選手を中心に選手一丸で彼らを抑えにかかった。

 前半は帝京が國學院久我山の良さを消すかたちで均衡は破られることなく0-0で終了した。

 流れが変わったのは後半10分だった。帝京の左サイドから放たれたクロスボールはゴール前でルーズボールとなる。そこに11番・中瀬大夢選手が合わせて値千金の先制点をあげた。

 追いかける立場となった國學院久我山は左サイドで澁谷選手がボールを受けると何度も縦に突破し、クロスボールを供給するものの、これをゴールに結びつけることができず、時間が過ぎっていく。

 何度も帝京ゴールに迫るものの帝京はボールをキープしながら、時間をコントールして試合巧者ぶりを発揮。さらに全選手が高い意識でセカンドボールを拾い、ゴール前を守りぬく姿勢が勝利を呼び込んだ。

 試合後、日比威監督はこう話した。「6日前にも戦っていて0-1で敗れました。久我山さんはいまの帝京より遥にレベルは上でした。さたに大人のサッカーができる。だからこそ良さを消すためにどうすればいいのか、その期間に一人ひとりの修正ポイントを見直しました。とりあえずひとつ前に進めました。昨年度の決勝のカードであり、延長でPK戦までいきました。自分たちも都大会で彼らに胸を借りて、もう一度チャレンジする気持ちで最後まで諦めずにやろうと思えました」

 帝京の一体感についても「3年制がチームをよくまとめているのと、昨年度の悔しさを忘れていなかったことだと思います」と選手を称え、次の試合について厳しい相手であることを聞くと「やるからにはどことやっても同じだと思います。上に行くには一つひとつ懸命にやるだけです」と気を引き締めていた。

 9月18日、選手権34回出場を誇る帝京、8回出場の修徳、東京都の歴史に名を刻んできた伝統校同士の戦い
が次週待っている。

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