体調不良で練習欠席の久保。小林と瀬畠の負傷離脱。世界で戦うU-16日本代表が獲るべき「アジア王者」という絶対条件

U-17W杯出場権を獲得したU-16日本代表だが、大会はまだ続く。負傷離脱者を抱え、アジア王者を目指すチーム。今後世界で戦う彼らが乗り越えるべき課題とは何か。

元川悦子| Photo by 元川悦子 Etsuko Motokawa

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■久保建英は体調不良で練習を欠席、小林友希と瀬畠義成はケガの影響で途中帰国

久々におとずれた真夏日のなかで、U-16日本代表の練習は2グループに分かれて実施された
Photo by 元川悦子 Etsuko Motokawa

 10月25日(日)、2016年AFC・U-16選手権(インド・ゴア)準々決勝で辛くもUAEを1-0で下し、来年のU-17W杯出場権を獲得したU-16日本代表。

 森山佳郎監督、キャプテン・福岡慎平(京都サンガS.C.U-18)を中心に第一目標クリアで歓喜に沸いたものの、まだまだ大会は続く。次のターゲットは29日(木)の準決勝。そしてさらなる狙いは10月2日(日)の決勝である。

「アジア王者になるまであと2試合あるので、最後まで(失点)ゼロで行きたいと思っています」とUAE戦で値千金の決勝弾を叩き出した瀬古歩夢(セレッソ大阪U-18)の言う通り、彼らは次に力強く進んでいく必要があるのだ。

 そんな森山ジャパンは決戦から一夜明けた26日(月)、午前11時過ぎからティラク・マイダン・スタジアムでトレーニングを行った。前日試合でコーナーキックから得点をお膳立てした久保建英(FC東京U-18)は体調不良で練習を欠席。ケガで別メニューを強いられていた小林友希(ヴィッセル神戸U-18)と、22日(木)のオーストラリア戦で負傷した瀬畠義成(JFAアカデミー福島)の2選手は途中離脱して帰国となり、外から練習を見守った。

 このニュースにも森山監督が「みんなで最後まで戦いましょう」とミーティングで発した言葉は、選手たちに再び活力と闘争心を取り戻させていた。

 雨天が続き、久々におとずれた太陽が照りつける真夏日のなか、練習は2グループに分かれて進められた。UAE戦に先発出場した福岡や瀬古、菅原由勢(名古屋グランパスユース)ら、10人がクールダウンを実施。途中出場の山田寛人、鈴木冬一(ともにC大阪U-18)、桂陸人(広島ユース)らを含めた10人は4対4、3対3+GKなどのメニューを精力的に消化した。

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